神経質礼賛 2008.土用丑の日の鰻丼
昨日は土用丑の日。ニュースでは鰻屋さんの繁盛ぶりが紹介されていた。日中は快晴の厳しい真夏の暑さになっている。バテ気味の体が鰻を欲するのは当然である。栄養的に言っても、高たんぱくでビタミンA、B群、EさらにはDHAやEPAを豊富に含んでいてとてもよい。二ホンウナギは絶滅危惧種とも言われている。養殖ウナギの元となるシラスウナギの品薄・高騰のため、鰻の価格もうなぎ上り。すっかり貴重品となっている。シラスウナギを使わない完全養殖の実現が望まれる。そんな中、昨日の病院食に鰻丼が出たのだから感動モノである。鰻は小さめのハーフサイズながら、しっかり脂が乗っていて食べ応えがある。錦糸卵とセットになっていて、見た目にも鮮やかだ。ふきの白煮や澄まし汁の小松菜で野菜繊維を確保し、三色寒天でお楽しみ感を出している。厳しい食材予算の中からよくひねり出したものだと感心する。
年配の看護助手さんが「山椒は付かないの?」と栄養士さんに尋ねていた。確かにここまでやってくれたなら、もうひと頑張り、山椒を付けてくれたら言うことなしである。山椒の香りは鰻との相性が抜群である。山椒は胃液の分泌を促進し胃もたれによいとされ、食欲が落ちやすいこの時期にはピッタリである。なお、昔から鰻と梅干の食べ合わせはよく言われるけれども、現在では全く根拠のない迷信であると考えられている。また、蒲焼よりも白焼の方がカロリーが低いと思われがちだが、実は白焼の方がカロリーは高い。蒲焼で繰り返し焼いているうちに脂分が落ちるためだという。さあ、鰻からもらった元気でもうひと頑張りだ。
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