神経質礼賛 2009.男性の更年期障害
前々話で更年期障害について述べたが、近年は女性だけでなく男性についても更年期障害が言われるようになってきた。男性の場合、早い人では40歳位から始まると言う。女性の更年期障害が閉経後5年ほどで落ち着いてくることが多いのに比べると、男性の場合は終わりがないとも言われている。男性ホルモンのテストステロンの減少と関係しており、性欲低下・勃起不全とともに、関節痛・筋肉痛、疲労、発汗、ほてり、頻尿といた身体症状、不安、イライラ、うつ、不眠、意欲低下、集中力低下といった精神症状が出現する。ちょうど働き盛りで職場では中心的な働き手として忙しい年代にあたり、仕事のストレスも絡んでいそうである。
男性の場合もホルモン補充療法が適応になる場合がある。しかし、仕事が休めない、弱味を見せたくない、という事情もあって、人知れず悩んでおられる方もいるかもしれない。少ない人員でより多くの仕事をこなさなければならない昨今の労働環境の問題もあるだろう。しかし、高濃度のカフェインの入ったスタミナドリンクを飲んで自らに鞭打ち続けていたらどこかで潰れてしまう。女性の更年期障害と同様、適度に休符を入れながら、楽しみも入れて行動していく。そして、あまり症状探しをしない、まあこんなものだと受け流す森田療法的アプローチが有益な場合も少なくないだろうと思う。
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