神経質礼賛 2029.線状降水帯と停電・断水
一昨日の秋分の日は朝のうちに墓掃除をして香花を供えておく。熱帯低気圧から台風になったばかりの台風15号が翌日には直撃しそうなルートを動いている。夜から叩きつけるような大雨になり、雷も鳴り始めた。土曜日は勤務があり、鉄道の運行状況を気にしながら早めに寝た。夜中の2時頃目が覚めてトイレに行こうとするとおかしい。常夜灯が消えていて真っ暗であり、雷のフラッシュが断続的に窓から入ってくる。激しい雨も続いている。手探りで自分の部屋に行って懐中電灯と充電中のスマホを取ってくる。4時には起きて着替える。5時位になると雨はやんできた。玄関を開けて家の前を見ると、車用の段差プレートが打ち上げられていた。おそらく、家の前の道路が水深20cm位の川状態になっていたのだろう。連結したプレートは1か所、細いチェーンでポールに繋いであったので流されずに済んだ。段差プレートを直していると、新聞配達の人が来て「大丈夫ですか」と声をかけてくれた。新聞を直接受け取る。路上には他の家から流されてきた段差プレートや車止めのコーンや植木鉢などが散乱している。近くの交差点では信号が消えたままである。
スマホでJR東海のホームページを見ると、東海道新幹線・東海道本線とも運休。運転再開は正午過ぎの見込みとのことだ。停電の状況はよくわからない。水道は普通に出るし、家のトイレは電磁式でなくレバー式だから問題なく使えて、助かった。最近のトイレだったら停電でアウトだ。だんだんスマホからネットに繋がりにくくなる。昔使っていたポケッタブルラジカセを引っ張り出して単3電池を入れ、ラジオのニュースから情報を得る。静岡駅に行ってみると、コンコースは人が溢れ、寝ている人もいる。線路上の新幹線車両にはまだ閉じ込められている人たちがいるらしい。運転再開はやはり正午以降の見込みとのアナウンスが流れているので、一旦帰宅。途中の商店は冠水のため開店は午後になるという張り紙がある。停電も続いている。再度、駅に行ってみると、在来線は複数個所でトラブル発生のため復旧のめどは立たない状態。新幹線ホームに並んで待つ。向かいの上りホームには本来静岡駅に止まるはずのない「のぞみ」が来て20分以上停車。その後もいくつか上り列車は来たが、どうやら昨日の列車なのだろう。ホームには長蛇の列ができる。やっと最初の下り電車が来たのは午後1時過ぎ。通路やデッキも一杯で乗れたのはわずかだった。掛川駅に着いても駅前にタクシーはいない。出勤できたのは2時過ぎになってしまった。
静岡市では12時間の雨量が400ミリというかつてない状況だった。台風の前方に線状降水帯が形成されて長時間激しい雨が続いたのだ。山間部の送電線の鉄塔2基が根こそぎ倒れて停電となり、静岡市内で12万戸が停電。回復には半日かかった。清水区では取水口に流木などが詰まって断水。今なお断水が続き、他県から応援の給水車が派遣されて来ているという。台風そのものよりも雨の被害がひどかった。温暖化・気象不安定のため、台風の多発、線状降水帯による豪雨、竜巻などがこれからも見込まれる。スマホに頼っていると、災害時はネットに繋がりにくいということも起きて情報が不十分になる可能性がある。ぜひ電池で動くAMラジオも用意しよう。
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