神経質礼賛 2024.人数確認
県内の幼稚園でとても痛ましい事故が起きた。幼稚園の送迎バスに3歳の女の子が5時間も閉じ込められ、熱中症のため死亡したというものだ。持っていた水筒が全部飲み干されていた、というのが涙を誘う。苦しかったろうなあ、辛かったろうなあ、と考えてしまう。御家族の悲憤を思うとやり切れない。たまたま普段の運転手が休みで、園長が運転していたというが、人数確認をしなかったのだろうか。人数確認以外にも、全員が下りた後に、車内に忘れ物がないか、シートが汚れていたりしないか、などと車内を一通り見回るところだろう。そうしたところで時間は1分もかからない。大した手間ではないはずだ。バスに乗っていた子供は6人だったというから油断したのだろうか。子供や高齢者の送迎では確認は忘れてはならないことだ。登園アプリで6人とも出席として登録されていたが、担任は今日はお休みだろうと思って確認の電話を入れなかった。普通ならば「今日はどうしたんでしょうか」と親に電話を入れてみるところだろう。そこで気が付けば、すぐに見つかって、命を落とすことはなかったはずだ。神経質が足りない、では済まされない。
今の勤務先は全病棟閉鎖で集団での出入りがないが、大学病院や前の勤務先では、レクリエーションや洗濯干しや畑作業のため、職員が患者さんたちを引率して病棟を出入りすることがよくあった。潮干狩りや森林公園などバスで院外に出ることもあった。私も同行した時には必ず何度も人数確認をしていたものだ。いなくなって事故が起きたら一大事だからだ。確認行為のやり過ぎは強迫性障害になってしまうが、全く確認をしないのは危険極まりないのである。
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