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2022年10月 1日 (土)

神経質礼賛 2031.逆境を生きる

 9月30日・10月1日と二日続けて毎日新聞朝刊のくらしナビのページに「お金とわたし」と題して、お笑い芸人パトリック・ハーランさん(パックン)のインタビュー記事が載っていた。パックンは両親が離婚。彼を引き取った母親は一時無職で生活保護を受ける厳しい状況にあった。彼は穴の開いた靴を履き続け、周りの友達のように遊ぶことができず、10歳から新聞配達をしていたそうである。「お金がなくても絶対に死なない。なんとかするぞと知恵を働かせて生きてきた」と言う。それでも自分は恵まれている、めちゃくちゃラッキーだとも述べている。少数民族だったり、病気があったり、容貌に恵まれなかったりして、もっと大変な人がいる、という謙虚な気持ちを忘れないところがいい。彼のように厳しい境遇にいたら自暴自棄になり、周囲に八つ当たりしたくもなるとことである。奨学金などの援助を受けながらも、できる限り自分の力で道を切り開いてきたところに価値がある。

 逆境はその人にとって試金石である。自分だけが苦しい、自分ばかりがひどい目に遭っているという差別観(631・1312話)で見るか、誰もが苦しみながら生きているのだ、自分よりもっともっと大変な人は世界にはいくらでもいる、という平等観で見るか。そしてどう行動するかで先が左右される。逆境と向き合うことで人は精神的に成長する。そして、それを乗り越えた時には磨きがかかって輝く存在になっている。

 

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コメント

パックンのファンです。昔読んだ記事で、お母さんに「勉強で一番になったら海老フライの食べ放題に連れて行ってあげる」と言われ、その食べたい一心で努力し、海老フライにありつけた、というのがありました。海老フライが大好物なので身にしみる話でした。
 森田先生はお母さんから、「下を見ろ」と繰り返し言われていたと読んだ覚えがあります。
机上論で、視野の狭い完璧主義になりがちな神経質に、いろいろな意味を持つ言葉だったと思います。

たらふく 様

 コメントいただきありがとうございます。

 パックンの来歴はこの新聞記事を読んで初めて知りました。
 神経質者はどうかすると自分ばかり恵まれていないと愚痴をこぼしがちですが、神経質という性格に恵まれたのはめちゃくちゃラッキーなのであります。

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