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2022年10月13日 (木)

神経質礼賛 2035.トナラー増加中?

 空いている電車の中でいくらでも席があるのになぜかピッタリ自分の隣に座ってくる人、ガラガラの駐車場に車を置いたら後から来てすぐ横に駐車してくる人はトナラーと呼ばれている(1733話)。そんな記事を書いてから2年半経過した。新型コロナ感染対策で「密は避ける」という習慣が定着したはずなのだが、先日、新幹線の二人席の窓側に座っていたら、3人席がいくらでも空いているのに、すぐ横に座ってくる人がいて驚いた。いつもはわざと荷物を置いて座られないようにしている(混んでくれば膝の上に乗せるが)のだが、つい油断した。どうも気持ちが悪い。突然、刃物で刺されるとか灯油を振りかけられて火をつけられるとかしないかと妄想が湧いてくる。通路側の席を塞がれてしまうと何かあった時にすぐ逃げ出せないではないか。現実、そういう事件も起きているので、やはり見知らぬ人との距離はある程度は確保したい。特に対人恐怖の心性を持つ神経質にとってトナラーはありがたくない存在である。

 昨日、AERAのネット記事にトナラーを扱ったものがあった。普通の人はパーソナルスペース(自分のテリトリー)を保ちたいと思うものだが、10人に1人くらいはそういう感覚のない人がいるのだそうだ。また、いつも決まった場所を確保したいという習慣の人もいるという。そして、コロナでリモートワークの機会が増えて、人が横にいると安心するという人も増えているらしい。となると、「密は避ける」の反動で「密を求める」人が増えてトナラーが増殖しているのだろうか。当面は「荷物でブロック」作戦を忘れずに続けていくこととしよう。

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コメント

こんにちは。
僕も以前からトナラーさんたちには、電車内や映画館などで遭遇する度に、モヤモヤとした気持ちにさせられてきました。

ちょっと話はズレますが、僕は、映画館での「迷惑な人」にもモヤモヤイライラさせられます(トナラーについては、「なんでかな?」とは思いますが、大人しくしていてくれれば、それほど気になりません)。
いちばん多いのは、外から持ち込んだお菓子なんかを食べるために、カサカサとビニールの音をさせる人です。
5分や10分くらいなら、まだいいのですが、ずうーっと長いあいだ音を立てている人がたまにいます。
中には、食べ物を取り出すのではなく、ただビニール袋を持った手を動かし続けている人もいました。もう意味不明です。
こういう方たちは、自分がほかの人に迷惑をかけているというのがわからないのでしょうか。
しつこく続ける人に対しては、我慢できずに、いままで何回か、席を立って注意しに行ったことがあります。

この、映画館でのビニール音被害をインターネットで調べたら、意外なことに、「神経質すぎる」とか「狭量だ」とかいう、反対意見も少なくなく、「注意しているのを見ている方が不快だ」という反論まであり、ちょっと戸惑っています。

ついでだから書きますと、ビニール音攻撃のほかには、頻繁に頭を掻いたり、鼻を鳴らし続けたりと、「変なクセ」をえんえんと披露してくれる人も珍しくないです。こういうのを目の前や、近くの席でやられるのもヒジョーに気になります。
気にしないでおこうと思えば思うほど、気になって映画に集中できません。そこのところは森田の理論でわかっているので、「気にしながら鑑賞する」という構えでいこうとするのですが、やっぱり気が散ってストーリーに入り切れず、残念な思いをします。

何か良い方法はないでしょうか?
「それ、やめてください」と注意して今のところトラブルになったことはないのですが、そのうちに殴り合いの事態とかに発展しないかとちょっと心配です。

——と、ここまで書いて気がつきましたが、僕がその人からできるだけ離れた別の席に移ればいいのか……。

クヌギタ 様

 コメントいただきありがとうございます。

 精神科の心理検査にP-Fスタディ(絵画欲求不満テスト)というものがあります。車から水たまりの水をはねられたり、他人から言いがかりをつけられたりする場面が漫画で描いてあって、その時にあなたならどう発言するか、というものです。映画館で目の前の人が帽子を被っていて見えない、という場面もあります。見えないのは困りますが、近くでビニール袋ガサガサも相当な迷惑ですね。
 トラブルにならないにせよ、注意するのも気持ちが良いものではありません。空いていて席が変われるのならば、さっと移動してしまうのが得策のように思います。移った先でも困ったトナラーさんが来たら・・・その時はお手上げですが(笑)。

四分休符先生、返信いただき、ありがとうございます。

迷惑だと感じたら、移動できる場合は、さっさと移動しようと思います。
ちなみに、僕は、映画を観に行くときは、まわりとの距離を保つために、またトナラー防御策として、出来るだけ上映開始時間ギリギリに劇場に行くようにしています。
早めに席を取ると、トナラー被害にあいやすいですから(それでも、上映開始後に入ってきて、「そこに座る?」と言いたくなるようなツワモノがいるので参ってしまいます)。

それにしても、ビニール音問題には困ります。おっしゃる通り、注意するのも気持ちの良いものではありません。気の弱い神経質ゆえ、「上映後にイチャモンをつけられるんじゃないか」とそれがまた気になって映画に集中できないこともありますし。まあ最近は「今日はツイてないなぁ」と半ばあきらめるようにしていますが……。

P-Fスタディ、調べてみます。お忙しいところ、ありがとうございました。

クヌギタ 様

 最近、映画館に行っていませんが、家庭のTVの画質が良くなったとはいえ、大画面の迫力のある画像と音響を楽しめるのは映画館ならではです。それから、楽しい場面では思わず周囲の人からも自然と笑いが漏れたり、悲しい場面ではしんみりした雰囲気が漂う、一体感も悪くないものです。しかしながら、ポテトチップやポップコーンなどの袋のガサゴソ音はいけません。「神経質が足りないだろ!」と怒鳴りたくもなりますね。
 P-Fスタディについては1年ほど前、1924話に書いていました。御参考まで。 

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