神経質礼賛 2044.皆既月食+天王星食
一昨日、皆既月食の天文ショーがあった。以前に皆既月食の記事を書いたのは5年近く前のことである(1471話)。今回は午後8時を中心として1時間半近く皆既食が続くという見やすい時間帯で絶好の条件だった。しかも珍しい天王星食も同時に起きる。皆既日食と惑星食が同時に起きるのは西暦1580年以来の442年ぶりなのだそうだ。当時、日本では本能寺の変が起きる2年前のこと、織田信長の絶頂期である。いろいろ連想(妄想?)が広がる。これはぜひとも見なくては・・・ただ、残念なことに当直の日だった。一応、口径5cm7倍双眼鏡と『藤井旭の天文年鑑』を持っていく。医局の南側のテラスは天頂から南天まで視界が広い。サッシを開けて一歩外に出れば星空が眺められる。ただし、旧国道一号線沿いで大型店舗の照明が明るいので、6等星程度の天王星を見るのは厳しい。好天に恵まれて皆既月食は見ることができた。赤黒いボールが宙に浮いていて不思議な光景である。天王星食が始まりそうな時刻に双眼鏡で見たが、やはりわからなかった。そこでネット中継を見る。青緑色の天王星が月に隠れていく様には宇宙の神秘を感じた。
病棟見回りの帰りに空を眺めると部分食はまだ続いていた。部分食もまた面白い。医局に戻って電子カルテの入力を一通り済ませてちょっと一息ついていると、救急隊から錯乱状態の外国人を今から搬送するという連絡が入る。さて、これから一仕事である。まだまだ夜は長い。
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