神経質礼賛 2042.雑踏事故
10月29日、韓国ソウルの繁華街で起きた雑踏事故では11月1日現在の死者が156人にものぼっている。日本人も2人亡くなっている。将来ある若者たちが一瞬にして命を落としてしまった。御家族の悲嘆は想像に絶する。事故現場は幅3.2mしかない坂道。ハロウインを前に、身動きできない位の群衆で埋めつくされていたらしい。もしも自分がその中にいたらと考えただけでも恐ろしい。日本でも以前、明石の花火大会の際に歩道橋で11人が亡くなる惨事があった。それ以来、大きなイベントの際には関係者任せにしないで、警察官を出して人々を誘導して事故防止が図られている。毎年、ハロウインで渋谷に集まる若者たちの誘導にはDJポリスが活躍している。
私が担当している外来患者さんで「人が多い所が怖くて外出できない」という人が何人かいる。スーパーの買い物も人が少なくなった時間帯を見計らって家族に付き添ってもらって用事を済ませる、といった具合である。タイムセールの安売品はゲットできなくても、ゆっくり買い物ができるし、万一の地震や火災の際にも避難しやすいから、それはそれでよい。私はそこまではいかないが、雑踏はなるべく避けるようにしている。静岡市で開催されている大道芸ワールドカップは会場近くに住んでいながら見に行かない。正月の初詣も人波が去ってから行くようにしている。雑踏事故はいつ起きるかわからない。危うきに近寄らず、がベストである。もし危険を感知したら、早めに離脱することである。それには神経質の不安という警報装置が身を守るうえで役に立つのだ。
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