神経質礼賛 2062.椿事
毎年、1月2日・3日は箱根駅伝をTVで見ている。ここ数年、私の出身大学のチームは優勝争いに絡むことができず、9位とか10位とかが多く、シード権が獲得できるかどうかでハラハラしながら見ている。昨日はTVをつけるのが遅れて、画面を見てビックリ。1区を先頭で走っている選手は見慣れない黄色いユニフォームだった。大学チームとしては出場できない選手たちを集めた関東学生連合の育英大学の新田選手だった。そのままブッチギリでトップを独走していく。大きく離された後方の集団には有力校のスピードランナーたちがひしめいているのだが、お互いに牽制し合って飛び出せず、スローペースのまま団子状態が続く。鶴見中継所の少し手前でスピードを上げてきた明治と駒沢の選手に抜かれて3番目になってしまったけれども、見事な快走だった。新春の椿事である。関東学生連合はオープン参加ということで、参考記録にしかならないのは気の毒である。同じ条件で走っているのだから個人記録には入れてあげてもいいのではないかと思う。4年生で就職が決まっていて、陸上はこれが最後という新田選手にとってはいい思い出になることだろう。社会に出ての活躍を期待したい。
一方、1区の有力校のスピードランナーたちはせっかくの自分たちの能力を発揮できず、良い記録が出せずに残念なことになってしまった。相手がどう出るか過度に考え過ぎた結果である。人の思惑ばかり気にしてチャンスを逃しがちな神経質も同じことである。ここぞという所では、ドキドキハラハラしながらも、ダメでもともとと、思い切って勝負に出てみることである。
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