神経質礼賛 2071.ゴセックのガヴォット
日曜日に友人が加入しているピアノの会の練習会に参加した。会場は清水駅前のホールの練習室。東は長泉町、西は湖西市、北は山梨県、と皆さん結構遠方から参加されている。今回はフランクのヴァイオリンソナタ第4楽章を弾かせていただいた。ヴァイオリンパートは気持ちよく旋律を弾けるけれども、ピアノパートはとても重労働である。おまけの一曲はかわいらしくゴセックのガヴォットにした。譜面台は普段使っていない軽いアルミ製のものを持って行ったが、使い慣れていないので演奏直前に楽譜を落とし、慌てて拾って乗せたのが、半分逆さまに乗せてしまい、弾いている最中に気が付くという失態を演じてしまった。失敗した時はさらに失敗を重ねないように一呼吸を置く位のつもりで次の動作に入った方がよい。
ゴセック(1734-1829)という作曲家は今ではこの一曲のみで知られていると言ってよいだろう。バロック末期からロマン派までの長い時期を生きたベルギー生まれの人で、パリ音楽院作曲科の最初の教授であり、交響曲を30曲も作った人だという。ガヴォットはフランスの4拍子系の古典舞曲でバッハをはじめ実に多くの作曲家が作っているが、その中でゴセックのものが一番有名かもしれない。小学校の音楽の時間に聴いている方も多いだろう。何かのCMのBGMに使われているのを聞いた記憶もある。スタカートの軽快な旋律が心を浮き立たせてくれる感じがする。たまには初心に帰って、こういう曲もいい。
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