神経質礼賛 2081.夕刊配達の終了
外来通院中の方で当年75歳、夕刊の配達をしているという女性がいる。近隣の約70軒に歩いて1時間ほどで配達し終えるのだそうだ。「寒い日や暑い日や雨の日は大変ですね」と言うと、「いえ、ちょうどいい運動になります」という答えが返ってくる。ところが、年明けの外来診察日にお聞きした話だと、この3月で配達の仕事を辞めることになりましたとのこと。急に習慣が変わってしまうからこれからどうしようか考えていますとも言われる。やはり、年齢と共に体力的に厳しくなってきて辞められるのかなあ、と思っていた。すると、先月の終わりに新聞と一緒に販売店からのお知らせの紙が入っていた。コスト上昇など諸般の事情により、今までのように夕刊を配達するのが困難な状況になったため、4月から夕刊単独の配達は中止して、翌朝の朝刊と一緒に配達するようになる、ということだ。この女性の個人的な問題ではなかったのだ。
今までも山間部などでは夕刊を翌朝の朝刊と一緒に配達するということが行われていた。しかし、市街地でもそうなってしまうとは。ますます新聞離れが懸念される。確かに夕刊は薄くて読むところが少ないが、時々面白い特集記事やコラムもあって、次の日の配達では寂しい。当分は翌朝配達でも夕刊を継続してみてメリットが少なければ朝刊だけの契約に変更しようかとも思っている。
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