神経質礼賛 2085.ゲラ刷り
3日前、白揚社から「ソフト森田療法の初校ゲラを発送します」というメールが入る。編集者から「ゲラ刷りを行わずWord画面上で行う方法もありますがどうしますか」と以前に聞かれていて、「画面上の処理は自信がないので」と答えると従来通りのゲラ刷りが作られたのだ。普段、電子カルテの「御守り」で目が疲れ切っているから、パソコン上の作業はなるべく避けたい。ゲラとは英語のガレー船(galley・地中海で使用された軍船)に由来するそうである。活字の組版で使われる枠箱のことで、その枠箱で印刷されるためし刷りを意味する。
昨日、仕事を終えて帰宅すると宅急便が届いていた。開封すると2ページ見開きB4版で刷られた原稿が入っている。「特に締め切りはございません」と書かれているが、早く処理しなくては、という気持ちになる。「全般にとても読みやすく、こちらからの提案も少なめとなっています」とお世辞も添えられているけれども、それなりに直しが入っている。自分では十分にチェックしたつもりでも見落としが結構あるものだ。さらに送り仮名や漢字にするか平仮名にするか統一が取れていないところも揃える必要がある。例えば「よい」は「良い」、「とき」は「時」、「事」は「こと」に統一する、数字はすべて漢数字にする、というようなことで、原稿の最初にその一覧表が添付されている。以前に『神経質礼賛』制作時にはこの一覧表はなかったから、出版技術の進歩でいろいろ自動化されてきているのだろう。これから1~2週間が神経質の勝負所。いよいよ『ソフト森田』も8合目まで来たな、という感じである。
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四分休符 先生
頑張れ礼賛先生! 先の名著は売れ切れでしたよね。
いまは高値で取引きされているようです。
『ソフト森田』も発刊されたらすぐ購入します。楽しみがひとつ増えました。
コンサートは今しばらくはほどほどにして新著校正にご専念してください。
勝手なこと言ってすみません。 現今の神経質治療を具体的に、親しみをこめて
述べられている臨床の医師があまりにもすくないからです。
投稿: 神経質流儀 | 2023年3月12日 (日) 21時22分
神経質流儀 様
コメントいただきありがとうございます。
神経質の欲張り根性もあって、あれこれやろうとしてしまいます。そのくせ、心配性ですから、考えるだけで実際に手をつけないことも多いので、まあ、バランスは取れているかと思っています。御忠告、肝に銘じます。
投稿: 四分休符 | 2023年3月12日 (日) 22時17分
四分先生、「ソフト森田」の上梓を心待ちにしております。
ところで、以前は検索で、「神経質礼賛 ソフト森田」とすると、一発で記事を見つけ出せたのですが、今回は2023.1.1 の記事、「神経質礼賛 2061.ソフト森田始動」にたどり着くまでに時間がかかりました。世の中は動いていますね。
投稿: たらふく | 2023年3月18日 (土) 10時35分
たらふく 様
コメントいただきありがとうございます。
ゲラ刷りの校正は完了しました。いつの日か「ソフト森田」だけで検索できるようになってほしいものです。
投稿: 四分休符 | 2023年3月19日 (日) 18時20分