神経質礼賛 2082.スギ花粉「満開」
日が長くなり、春らしさを感じる日が増えてきた。その代わり、悩ましいスギ花粉症真っ盛りである。目は痒くてショボショボで、仕事にも支障が出る。コロナ対策でマスクをずっとしていて花粉の吸いこみが少ないためか、鼻の症状は比較的軽い。このところ治療薬の抗ヒスタミン剤はだんだん眠気が少なくて効果の高い薬が発売されてきた。前の勤務先ではビラノアという薬を処方してもらっていたけれども、現在の勤務先にはそれがなく、その前のザイザルのジェネリック薬に戻っている。15年前には花粉症対策にレーザー手術を受けたが効果は長続きしなかった(281話)。手術そのものは楽だが、その後1週間はひどい鼻閉に悩まされたので、以後は受けていない。私の場合、スギだけでなくヒノキ花粉症もあって、5月後半までつらい日々が続く。
外来通院中の患者さんたちもこの時期になると、我も我もと内服薬や点鼻・点眼薬を希望される。最近見たニュース番組では、スギ花粉症の有病率は年々上昇して4割を超えたそうである。特に今年の花粉飛散量は多いらしく、ついに花粉症デビューしてしまったという話もちらほら聞く。今年は薬の効きが悪いという人も少なくない。一番の対策は、やはり花粉が多く飛んでいる時は外出を避けることである。そして、帰宅時は衣服や髪をよく払い、家の中に持ち込まないようにすることだ。日中は花粉の飛散が多いが夕方になればいいだろうと思っている方が少なくないと思う。ここが盲点で、実は夕方18時頃になると、上空に舞い上がった花粉が下りてきて、二度目のピークとなる。私は駅のホームで帰りの電車を待っている時間帯なので残念ながら避けようがない。皆様も油断しているとやられてしまうので御注意いただきたい。
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コメント
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四分休符先生
環境汚染、植林、食品添加物などの摂取。アレルギー体質が出来る。現代病体質を作ってしまった。 即座に出来る事、長期的に考慮しなくてはならない事、自覚の問題ありますけれど、改善は必要でしょう。必至です。
当面、出来る事。鼻うがいの励行。目洗い。でしょうか。根気強くやっていると花粉症も軽減されるのではないかと思います。
重症のアレルギーとはなんぞやと私はよく解らないのですけれど。当面花粉症に対しては。
投稿: yukimiya | 2023年3月 8日 (水) 07時33分
yukimiya 様
コメントいただきありがとうございます。
仰るように、花粉症の増加には実に多くの要因があります。生活環境が清潔になり過ぎてヒトが免疫を持て余しているという見方もあるようです。
花粉症は生活の質に影響を及ぼしてしまいますから、なってしまったら、軽減するような対策をしていくしかありませんね。
投稿: 四分休符 | 2023年3月 9日 (木) 08時29分