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2023年4月 9日 (日)

神経質礼賛 2093.天下泰平御蔭餅

 月に1、2回は買っている和菓子屋さんがある。本社は富士市にあって、県内に十数店舗を持つ田子の月という店だ。春の桜餅、夏の麩饅頭は絶対に見逃せない。黒豆大福は通年商品である。毎月29日には「福餅」という大福が販売される。どれも甘さ控えめで美味しい。価格も手頃である。古くから求肥入りの最中が定番商品だったが、新商品の開発にも余念がない。富士山を形どった「富士山御蔭餅」という商品も出している。一見、人形焼のような感じだが、生地には餅粉が使われていて、しっとりした食感がなかなかよい。大河ドラマ「どうする家康」関連商品として「天下泰平御蔭餅」というバージョンも登場させた。抹茶小豆と書かれていて小豆餡の替わりに静岡市北部の「本山茶」を用いた抹茶餡が入っている。これも美味しい。1個113kcalとカロリーも控えめである。パッケージにはドラマのロゴマークが入っている。ドラマが終わってもぜひ作り続けて欲しい商品である。

 駅のキオスクやデパート地下の土産物売場には、ドラマのブームにあやかろうと雨後のタケノコの如くドラマのロゴマーク入りの菓子が数多く並んでいる。しかし、パッケージばかり凝っていて、中身は駄菓子といったものも見かける。これでは食べた人をがっかりさせてしまうだろう。地元の評判も落としかねない。創意工夫をこらして、もう一度食べたいなと思わせる商品開発をしてほしいものだ。

 

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コメント

 四分休符先生

 月に1~2回お出かけになる和菓子屋さんがあるとはうらやましいです。茶処だからでしょうか。それとも茶道精神のある所なのでしょうか。

 茶道人口は半世紀前に比べると四分の一と激減。和菓子屋さんが廃れています。かろうじて餅屋さんが和菓子を扱っています。干菓子についてはようようお茶屋さんで。 嘆いています。 私が住む所は茶精神が薄いのです。 京や美濃とは訳違うのです。

 私は茶道には通じていませんが、月釜などへ出かける事はあり、朝の恒例は玄関周りの掃除の後、鉄瓶に湯の支度をする事にあります。抹茶とは限りませんが、お茶の共に和菓子が欲しい所です。 毎日でなくていいのです。 茶碗選びも楽しいものです。抹茶も薄茶ばかりでなく時には濃茶にしてみたり、体調によっては白湯という事もあります。薄いコーヒーも紅茶党としてはアリアリです。 飲料を選ばない単純な甘味。

 日本人の心、でしょうか。和菓子の老舗の棹物に「夜の梅」。同じ材料で、同じ甘味であったとしても「銘」をつける景色ある和菓子があります。私はそういう心がとても好きなのです。

 先生は工夫をこらして、と言われますが、私は和菓子そのものの維持を願っている者です。クリームに抹茶やパイ生地にあんこ。はぁ...何をか言わんや...

 時代の流れかもしれませんが、二十四節気七十二候、そして季節に応じた銘のある和菓子を楽しみたいと願ってやまないのです。

yukimiya 様

 茶道を嗜む方々が高齢化して後継者不足が言われています。ここ3年間のコロナ禍で密集を避けるため茶席が困難だったことも茶道人口減少の減少に拍車をかけたのかもしれません。それに並行するかのように和菓子の不振も目立ちます。老舗和菓子店の倒産の報道がありました。私もクリームの入った和菓子やいちご大福にはちょっと抵抗がありますが、若い世代にも喜んでもらえる菓子を作って存続を図ることも必要かと思います。そして、時にはほっと一息、季節の銘の入った上生菓子の景色も味わいたいものです。

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