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2023年4月17日 (月)

神経質礼賛 2096.AIが作る近未来世界はバラ色か

 TVで将棋の対局を見ていると、途中から形勢判断と次の予想手が表示される。時には解説者が全く予想しない手をひねり出してくれて面白い反面、そのうちAI(人工知能)による自動解説になって解説者がいらなくなってしまうのではないか、そもそも一流のプロ棋士よりもAIソフトの方が強くなってしまった現状をみると、プロ棋士の存在意義はどうなってしまうのか、などと余分な心配をしてしまう。
 音楽の世界でもAIに編曲や作曲をさせるような試みもされている。芸術の世界にもAIが入り込んできているのだ。近頃は卒業論文もCHAT-GPTというAI利用のチャットサービスを使って作ってしまうという学生がいるらしい。小説もAIで作れてしまうかも知れない。
 近い将来、完全自動運転の自動車が世に出てくるとするとAIが応用されていることだろう。事故を起こさず安全な自動運転自動車は特に高齢者にとっては大いなる助けになるだろうけれども、果たしてAIが作り出す近未来世界はバラ色と言えるのだろうか。

  先週4月11日付毎日新聞の1面に「AI核のような脅威に」と題する記事があった。カナダのAI研究機関のベンジオ教授は、AIが政府や企業などに悪用されることで人類を脅かす「核兵器」のような存在になりうることに懸念を表明し、AI規制の国際的な協定の必要性を訴えている。確かに、効率的に人を殺すAI搭載のロボット兵器が開発されている可能性はあるし、スマホアプリを使って世論を誘導するようなことが行われては困る。AIを駆使した最凶の独裁者や宗教指導者が登場しかねない。手放しでAI万歳ではなく、AIの悪用には目を光らせる必要があると思う。

 

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コメント

 四分休符先生

 先日日曜日の某テレビ番組の特集が、チャットGPT。殺人兵器にもなり得るとか。で、ある国では全面禁止しているとか。

 私は四分休符先生同様、全車両、四輪二輪自転車等々に付けて認知機能と基本的運転技術・法規を学べば全き安全が得られると直感した。高齢者のみならず、近い将来「交通事故というものがあったのね」と語れる世の中がくるのでは?と感じた一人である。

 戦争犯罪、歴史検証、近い所では政治と新宗教。コロナメッセンジャーワクチン。これらを考えた時、一番重要なのは「倫理」であると私は思っている。法学でも社会学でも医学でも歴史学でもない。倫理観である、と。

 今回のチャットGPTも同様。プロセス無き○×を良しとするか、兵器とするか、平和利用への道を探るか、それを線引きするのは倫理観と確信している。     

yukimiya 様

 コメントいただきありがとうございます。

 仰る通りだと思います。倫理や良心が欠如したAIでは犯罪者や独裁者やカルト宗教の手先になること必定です。AIには、手塚治虫さんの「鉄腕アトム」のように何が正義なのか、自分の判断行動が人の幸せにつながるのかどうか、大いに悩んでもらう必要があります。

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