神経質礼賛 2120.日本平夢テラス
この前の日曜日、1年ぶりに息子が奥さんを連れて帰ってきた。奥さんと会うのは2回目である。その御両親とはWeb面会しただけで実際に会ったことはない。どうやら結婚披露宴は開かないままになりそうだ。娘の方も全く同様であり、披露宴の予定はない。コロナで冠婚葬祭の習慣がすっかり変わってしまったものである。先日、お寺の和尚さんから電話があって、コロナのため3年間休止していた棚経を今年は再開するが、おたくの初盆はどうしますか、ということだったので、初盆は特に何もしません、お寺での合同供養に参列します、と答えた。存命中にできる限りのことはしたのだからそれでいいにしてもらおう。
さて、昼食がてらどこに行こうか、ということになった。美術館や博物館など歴史文化には無関心な息子なので、景色の良い日本平へドライブということになった。息子の運転で私と妻は後席に座る。昔は子供たちを乗せて県内あちこちに行ったものだが隔世の感がある。駐車場で降り、広い遊歩道を登っていく。両脇には大輪のアジサイが咲き誇っていて見事である。少し歩くと頂上の日本平夢テラスに着く。3F展望フロアから展望回廊に出れば360度のパノラマが広がる。あいにくの曇天ながら富士山は雲の上に少し頭を出していた。標高300mの丘陵の上から駿河湾・静岡や清水の町並みを眺めるのは爽快である。2Fはラウンジになっていて喫茶コーナーがある。普通ならばあるコーヒーが見当たらない。緑茶系の飲料が多い。私は煎茶セット(1000円)を注文した。少し時間がかかります、ということだった。一煎目は茶碗に注がれていて、二煎目用の湯冷ましが用意されていた。葵紋の入った饅頭が1個付いている。白い茶碗には富士山が描かれていていい感じである。しかし、お茶を飲んでガッカリ。味も香りもまるで乏しい。第一、茶葉の量が少な過ぎる。これでは家で普段飲んでいるお茶の方が上である。神経質が足りないと言わざるを得ない。遠方からのお客さんも少なくないだろうから、さすがは静岡のお茶、また飲んでみたいという気にさせるものを出して欲しい。
最近のコメント