神経質礼賛 2112.帰宅困難(2)
長距離通勤していると台風や大雨などのため電車が止まって帰宅困難(708話)となることがある。以前に三島の病院で勤務していた時も何度か間一髪のところで帰宅できたり、諦めて病院に泊まったりしたことがあった。昨日はまだ6月初めだというのに台風と前線の影響で線状降水帯が発生。午後から激しい風雨が続き避難勧告まで出て、午後4時の段階で病院職員にも帰宅指示が出た。浜松から通っている薬剤師さんと一緒にタクシーで掛川駅に向かったが、時すでに遅し。改札前のホワイトボードには在来線も新幹線も運転見合わせで再開の目途が立たないと書かれていた。それでも在来線の下りは5時15分頃に浜松行が一本出発。薬剤師さんはそれで帰れたようだ。スマホで降水予想を見ると、運転再開は絶望的だ。どっちみち土曜日は一日勤務なので、駅前のコンビニで食料を買い込み、タクシーで病院に戻る。籠城策である。
病院で自分の部屋には古い布ソファがある。ダニがいそうで普段から座るのは避けている。そこに横になる。浜松医大に勤務していた頃、早朝に医局に行くと、大原健士郎教授がソファで寝ておられたなあと思い出す。自分もその頃の大原先生の年齢を超えてしまったか、と感慨深い。夜中に目が覚めると、やっぱりダニに刺されていた。あわてて軟膏を塗り、ソファには殺虫剤を噴射する。感慨も消散していく。
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