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2023年7月10日 (月)

神経質礼賛 2124.チューニングピッチ442Hz対策

 11月に出演予定の「アマチュア・アンサンブルの日」の発表会に向けて、ピアノ伴奏してくれる友人と月1回位のペースで練習している。気になるのは本番のピアノのチューニングピッチが442Hz(ヘルツ)という点だ。チューニングピッチは基準となるA(ラ)の音の高さで、バロックの時代は415Hz程度だったと言われる。それが1885年のウィーンの国際会議で435Hzと決められた。さらには1934年のロンドンの国際会議で440Hzとなった。時代とともにピッチが高くなってきている。ピッチが高い方が明るく華やかな印象を与える。特に弦楽器はピッチを上げた方が弦の張力が強くなり、よく鳴るようになる。日本国内でN響をはじめとするオーケストラでは442Hzが用いられるようになり、コンサートピアノは442Hzに調律されることが多くなっている。ヨーロッパのオーケストラではさらに高い444Hzを採用するところもあるという。私は長年440Hzで通してきたし、伴奏音源もすべて440Hzで揃えているし、友人の家のピアノも440Hzで調律されているから、ホールの練習室を借りて442Hzで調律されたピアノに合わせて弾くとどうも違和感が強くていけない。自分で弾いていて音がひどく上ずっている感じがして落ち着かないのだ。本番用と予備のヴァイオリンをそれぞれ442Hzと440Hzでチューニングして使い分けてみたが、ますます混乱してくる。どうやら策を弄してもダメなようである。それこそ、あるがまま。「境遇に柔順なれ」である。普段は440Hzのままで弾いて、442Hzで調律されたピアノと合わせる時だけそれに合わせるようにしてみることにしよう。

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コメント

 四分休符先生

 7月半ば、梅雨明けやらぬ連続猛暑。方や洪水ごとき地方あり、の中で書く、です。

 さて、ヘルツ、ですか?全然知りませんでした。

 私はピアノですのでアンサンブルの時は普通にA音を出してバイオリン及びチェロさんに合わせていただいています。それだけ、です。
 
 まさかのHzの、四分休符先生のお話。「違和感」がある、という事は先生にはその違いがわかる、という事ですね? 私には、その事態が解りません。次回のピアノで師に尋ねてみましょうか...

 私は最近とみに耳の聞こえが悪くなって「集音器」を使っています。都合の悪い音まで全部拾うので使い勝手は悪いですが、肝心の「声」が聞こえなくては意味が無いので、例えば、月釜・茶室(小間席)であったり、医師との話特に心療内科の先生とは少しばかり話し込みますので集音器は欠かせません。生き物の耳とはよく出来ています。聞こえる音と入らないくてよい音を聞き分けている。五感が退化しているヒトであっても、です。聞こえが悪くなって初めて知る実感です。

 そんな耳状態ですので、Hzを四分休符先生が記してられるので目を白黒させている次第です。

 柔軟性を持ちつつ、納得いく音が出せるといいですね。

yukimiya 様

コメントいただきありがとうございます。

弦楽器をやっていると音程には神経質になって
しまいます。25年位前に買ったCD伴奏音源で
なぜかAが442Hzのものがあって、これでは使い物
にならないとほったらかしにしていました。久しぶり
に引っ張り出して合わせて弾いてみました。

御耳の調子がよろしくないのは残念ですね。
少しでも良くなられることをお祈りします。

 四分休符先生

 先日、ピアノの師に早速尋ねました、「このピアノは?」当然の如く「442Hz」加えて純正律だの、ピタゴラスだの、えぇぇ?!の世界。閏秒、閏年があるように、平均律では起こり得るんだよね。と本を出してこられた。12平均律以外にも16だの、いろいろ。ピアノの場合、高音になるほど高音になる。???

 バロックの頃はC曲も下がってH位だったかも、と言われて、「へ?じゃぁ、全然違う...」ボーゼンとする私。
・・・「あの、モーツァルト、トルコ風トルコ行進曲のCD、持っているのですが、椅子から思わず落っこちそうになりました」すると師は「貸して」と。そう、トルコではドとレの間に9音階あるそうで。

 と、Hzからいろいろな音律の話へと発展したのでした。

 オーケストラチューニングも指揮者によって厳格にされるとそれはそれは素晴らしい音になると師は言っておられました。益々ボーゼン...
 四分休符先生の言われるように440Hzですと、とても落ち着いた感じになるのでしょうね... あれ?私の愛聴版はいわゆる戦時下録音のベルリンフィル&フルベン。う~ん...

 因みに今、私は右手首を痛めていて、スクリャービン、左手の為のノクターンに挑戦中です。殆どダメそう⤵

 夾竹桃
 母が毎年言います、原爆を思い出す、と。先生の言われる通りです。広島被爆。当時16歳。あと数日で94歳になります。

 四分休符先生、音楽のお話を有難うございました。とても興味深く、ピアノの師ともピアノそっちのけで話が弾んだ次第です。

yukimiya 様

 コメントいただきありがとうございます。

 ピアノの御師匠さん、プロ中のプロですね。いい説明をなさっています。ピアノ専門の方の中にはあまりピッチを意識されない方もおられますが、古楽器の演奏でピッチが低いと、ほとんど別の調に聞こえたりして印象がまるで変ってくることもあります。

 そうですか。お母様は広島原爆を体験されて、底知れぬ恐怖を味わわれたことと思います。また、御自分も原爆症になるのでは、という強い不安にも襲われたことと思います。少しでも快適に長生きしていただきたいですね。

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