神経質礼賛 2127.キョウチクトウ(夾竹桃)
家の近くの公園の横を歩いているとピンク色の鮮やかな花がたくさん咲いている木を見かける。公園をざっと見渡すとその木は6本ほどある。何だろうと思って、スマホのカメラでグーグル検索にかけるとキョウチクトウだとわかった。
キョウチクトウ(夾竹桃)はインド原産で江戸時代に中国から日本に入ってきた。葉が竹に似て細く花が桃に似ているということから中国でそう呼ばれたらしい。暑さに強く、大気汚染にも強いため、街路樹として用いられる。広島では原爆投下後に最初に咲いた花ということで復興のシンボルとされ、市の花に選ばれている。他にも鹿児島市などで市の花とされている。
しかしながら、このキョウチクトウは花、実、葉、枝、根すべて強い毒を持っている。生木を燃した煙にも毒が含まれ、周囲の土壌にも毒があるという。西南戦争の際に官軍の兵士たちが枝を折って箸代わりに使って中毒を起こしているし、海外では串焼きの串に使って中毒死した例もあるというから恐ろしい。現代でも小学校に植えられたキョウチクトウの葉を食べた子供が中毒になったという事件がある。ホームぺージでその毒性に注意を喚起している自治体もある。
綺麗な花には棘どころか毒があるということなのだろう。キョウチクトウの花言葉は「危険な愛」「油断大敵」だそうである。神経質の皆様は大丈夫だと思われるが、間違っても赤いバラの代わりに口にくわえないことである。
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