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2023年9月28日 (木)

神経質礼賛 2150.AIオペレータによる受付

 おかげ様で『ソフト森田療法』はボチボチ売れているようで、今月上旬には補充のため1箱(40冊)を送ってほしいと白揚社から連絡があったので、自宅から歩いて5分位のところにあるヤマト運輸の営業所に抱えて持って行った。中旬にはまた2箱送ってほしいと連絡があった。1箱9kgあるから、さすがに2箱歩いて持って行くのは厳しい。そこで、集配してもらおうと、伝票に書かれているヤマト運輸のフリーダイヤルに電話してみると、AIオペレータの自動音声による対応だったのでちょっと驚いた。AIからの質問に答えていくと、その日のうちに集荷に来てもらえることになった。下旬にももう一度2箱送ってほしいと連絡があり、仕事から帰ってすぐに前回と同様に電話で申し込んだが、今度は「本日の集荷は終了しています」と言われてしまい、「いつご希望ですか?」と問われる。さあ、何と答えたらいいのか。翌日が秋分の日の祝日、さらに次の日が日曜日であるから、一体、最短でいつから集荷可能なのかわからない。そこでモタモタしていたら、人間のオペレータに代わってくれたのでホッとする。一番早くていつですか、と聞いて、翌日の午前中の集荷とわかり申し込む。祝日だけれども朝9時前に取りに来てくれた。AIはだんだん対応を覚えていくだろうから、うまくいかなくてもいいから、とりあえず聞いてみるべきだったなあ、と思う。

 テレビのニュースでもAIによる自動音声が登場している。これから急速にいろいろな分野でAIが使われていくことになるだろう。医師の仕事も将来は厚労省認定のAIによる自動診断・自動治療に置き換わっていくかも知れない。

 

2023年9月24日 (日)

神経質礼賛 2149.アガサ・クリスティーの謎解きゲーム

 マイナーなBS11(イレブン)で木曜日の午後6時から8時に放送されていたクリスティーの「ミス・マープル」シリーズが終了し、8月下旬から「アガサ・クリスティーの謎解きゲーム」という番組になっている。これはフランスで2013年・2015年に制作された全22話の翻案作品である。表題はポワロやマープル作品と同じだが、そこには名探偵ポワロもミス・マープルも出てこない。舞台をフランスに移し、いつもピシッとスーツに身を包み赤いスポーツカーを乗り回す独身の伊達男ロランス警視と好奇心が強く無鉄砲でスクーターに乗って出没する赤毛の新聞記者アリス・アブリルの二人が事件を解決していく。いつもロランス警視の強烈な毒舌を浴びせられるアリスの反応が面白い。アリスをうるさがってハエのように追い払っていたロランス警視だったが、勝手に事件の潜入取材をするアリスからの有力情報が無視できなくなり、奇妙な協力体制が出来上がる。男運がないのをぼやくマリリン・モンロー風の秘書さんもアリスとの間に友情が芽生えて一役買っている。いつもビデオに録画しておいて、休前日の夜に見ることにしている。CMを飛ばして見れば前半・後半を合わせて正味1時間半である。ミス・マープルの時には登場人物が複雑でよくわからなくなって途中で居眠りしてしまうこともあったが、今回のシリーズは毎回最後まで退屈せずに楽しめる。ポワロやマープルのシリーズに比べ、陰惨な殺人事件の後味悪さが薄らいでいる点もよい。神経質も一休みである。

2023年9月21日 (木)

神経質礼賛 2148.ピーポくん危機一髪

 町内の花壇水やり当番の2順目が回ってきた。もう秋の彼岸で、前回7月末から8月初めよりもだいぶ日の出は遅くなって、朝5時だとまだ暗い。しかし、朝の蒸し暑さは衰えていない。各地で真夏日の日数の過去最高記録を更新しつつある。水やりは原則1日1回で良いことになっているけれども、記録簿を見ると、気を利かせて1日2回行っていた人が多かったようだ。お寺の墓掃除にも行く。根付香花を供えて来たが、この強烈な暑さではすぐに枯れてしまうだろうなと思う。駿府城外堀の土手には彼岸花が咲き始めている。もう一息で本物の秋到来・・・のはずである。今日はしばらくぶりの雨予報。真夏日も回避できそうだ。早朝のうちはまだ空が明るくて水やりをどうしようかと思うが、今日は休むことにした。案の定、雨が降り始める。石頭の神経質だと、天気を見ずに地面の乾き具合も見ずに、同じように水を撒いてしまいがちだ。状況を観察してその場に適した行動が求められる。

 そんな中、16日には東京で警視庁のマスコットのピーポ君が交通安全イベントの最中に倒れるという事件が起きた。暑さのため着ぐるみの中に入っていた女性署員さんが体調不良をきたして倒れたが、幸い署に戻って回復されたそうである。気温30℃を超える午後のイベントだったから、熱中症になってしまったのではないかと推測する。体だけでなく頭まですっぽりと着ぐるみに覆われてしまうと内部の温度上昇は相当なものだと思われる。大事に至らなくてよかった。近頃は屋外で作業する人のための冷却装置付の作業着をよく見かけるようになった。着ぐるみにもそうした装置の装備をぜひともお願いしたい。ピーポ君には交通安全だけでなく熱中症予防も呼びかけてほしいと思う。これから運動会シーズンである。今年の状況を見れば、まだまだ真夏日になることもありうる。用心するに越したことはない。

 

2023年9月17日 (日)

神経質礼賛 2147.廃用症候群

 病棟のコロナ感染が収まらず苦戦を強いられている。ようやく収まるかなというところで新たな発熱者が出て、検査するとコロナ陽性、ということを繰り返している。このため、感染者のいる区域との往来を遮断するのだが、理解できずに感染区域に入り込んでしまう患者さんもいて、徹底するのは困難である。感染拡大防止のため、やむをえず作業療法も縮小せざるをえない。作業療法士さんが付き添って、病棟から出て敷地内の散歩も中止されている。外出もやむを得ない事情のある場合を除き原則禁止だし、御家族の面会もできない状態が続いている。患者さんたちは日中も横になる時間が増え、活動量が大幅に減っている。一番懸念されるのが廃用症候群である。しばらく筋肉を使わないでいると、すぐに筋力が落ちてしまう。これは日常生活能力低下を招くし、転倒事故が起こりやすくなる。会話も減り、頭を使うことも少ないから、認知機能低下をきたしてしまう。介護施設や高齢者を多く抱える精神科病院では深刻な問題である。感染が収まり次第すみやかに正常化させていく必要がある。

 うつ病になったのをきっかけに「うつは休め」を金科玉条としているうちに廃用症候群に陥る人もいる。寝れば寝くたびれる(1559話)そのものである。神経症もしかり。「神経質が自己の苦悩のうちに埋もれて布団を被って寝ておれば、心身の機能は沈下低減していくのは自然の帰結である」という森田先生の高弟・古閑義之先生の言葉の通りである。多少の苦痛はあっても身の回りのことは自分でやっていくことが自分自身を救うのである。

 

2023年9月15日 (金)

神経質礼賛 2146.インボイス制度

 来月10月1日からインボイス制度が始まる、と以前からTVのニュースで報道されていた。声優やアニメーターさんたちが反対しているという新聞記事もあった。税金面ではサラリーマン扱いの私にとっては無縁だと思っていた。ところが、白揚社の経理の方から「適格請求書発行事業者登録番号のお知らせと依頼について」という書面が郵送されてきて、課税事業者・免税事業者のどちらであるか、さらに適格請求書発行事業者の登録状況について問うものだった。自分にも関係があったらどうしよう、と心配になる。あわててネットで検索してインボイス制度についてわかりやすく説明している記事を探して読む。どうやら現状では私には関係なさそうであり、もしも必要な状況になったら登録申請をすればいいかな、といったところだ。これが小説家や漫画家として生計を立てている人の場合は大いに関係する可能性がある。「とかく人の世は住みにくい」と『草枕』の冒頭で語った夏目漱石が生きていたら何と言うだろうか。

 インボイス制度はいわゆる益税に網を張って消費税を税務署に納めなくてよい個人事業者に消費税分を払わせることを画策した制度のように思われる。あらかじめ税務署から事業者登録番号を取得する必要があり、経理処理も手間がかかるようになるから個人事業者もデジタル化を迫られることになる。会計システム業者から政治家たちに政治献金や何らかの働きかけがあったのかなとつい勘繰ってしまう。

 

2023年9月13日 (水)

神経質礼賛 2145.パニックな私

 生活の発見会の協力医ということで、毎月「生活の発見」誌を送っていただいている。その中で「パニックな私の森田な日々」という3ページの漫画に注目している。作者は夫、息子、猫4匹と暮らす漫画家のhitominさん。森田療法や生活の発見会のことをわかりやすく漫画に描いておられ、今回の9月号で18回目の連載になる。今回は家族での海外旅行を思い立ったが、何しろ広場恐怖でパニック障害のhitominさんにはハードルが高い。次々と予期不安に襲われるが、「生の欲望」に沿ってドキドキしながらも神経質を生かしてきっちり準備を進め、不安なまま「ものそのもの」になっていろいろな目的を達成されたという話である。いわば、御自身の体験発表であり、とても説得力があって出色の出来だったと思う。

 森田療法では自分の体験を発表することがとても重要である。森田先生は次のように言っておられる。

既に治った人は、その喜びとともに、同病相憐れむの情から自分の症状を告白・発表して、他の人の参考にもし、同病を治したいという情が切になってくる。これがすなわち懺悔の情にもなれば、犠牲心ともなるのである。これと反対に、まだ治らない人も、自分で努めて懺悔し、犠牲心を出せば、これが治る機会となるのであります。(白揚社:森田正馬全集 第5巻 p.124)

 ここで一言したいのは、治った人と、治らぬ人との区別。治らぬ人は、自分の殻に閉じこもり、城壁を築いて、なかなか自分の事を発表する事ができない。自分のような特殊なものは、世の中にないと、ことさらに差別観を立てて、頑張っている。人に話す事が、恥ずかしい、恐ろしい。治った人は、夏は暑く、冬は寒い。恥ずかしい事は恥ずかしく、苦しい事は苦しい。世の中は、誰でも同様である、という事実を認める事ができて、平等観に立つ事ができる。「事実唯真」といって、世の中の心の事実を、明らかに認識できるようになる。治らぬ人は、世の中の事実に対して、近頃のいわゆる認識不足であるのである。それで治った人は、自分はしゃべるために、世の人の害になる事は、いわないけれども、少しでも、人の為になり、ここでいえば、同病相憐れんで、人を治すために、少しでも効のある事ならば、俗人から見て、自分の恥になるような事でも、喜んでこれを告白する事ができるようになる。私が想像するに、馬場さんや端君やは、これができる人であろうと思う。皆さんは、自分で省みて、この発表ができるか、できないかという事が、治ったと、治らないとの区別のメーターになるから、自己紹介のついでに、これもつけ加えるとよいかと思います。(白揚社:森田正馬全集 第5巻 p.246)

 浜松医科大学や三島森田病院で行われていた現代の森田療法でも、退院近い患者さんが月1回の茶話会で自分の体験を発表する場があった。これができれば、自分だけが特別苦しいという差別観から脱し、平等観でみることができるようになっている。

2023年9月10日 (日)

神経質礼賛 2144.ステープラ

 複数の紙をガチャンと「コ」の字型の針で綴じるお馴染みのホッチキス。この正式な名称はJIS規格ではステープラと言うのだそうだ。また、新聞用語ではホチキスと表記するのだそうである。

 仕事中に、看護部長さんから、ナートセット(皮膚の傷口を縫合する針付の縫合糸などの用具セット)の在庫が少なくなったので、ステープラにしてみたらどうかと思うけど、先生たち使ったことがありますか、と突然に言われた。「私は使ったことがないし、誰かが使っているところを見たこともないですねえ」と答える。以前は当直の夜、転倒して切創ができてしまった人の縫合を頼まれることが時々あった。最近はテープ固定で止血できることが多くなって、「ナート(縫合)して下さい」と電話がかかって来ることは少なくなっている。老眼のため、縫合するのも厳しくなってきた。他の先生たちもステープラは使ったことがないというので、サンプルを用意してもらうことになった。

 実物はプラスチック製で小さくて軽い。縫合部に当てて、握ると言うより指でつまむとホッチキスのような針が出て皮膚縫合できる。滅菌済みで針が5本入った使い捨てのものである。傷口に見立てたペーパーで一人ずつ練習してみる。これはいけそうだ。しかも手早く準備できるからスタッフの手薄な夜間の使用に適していると思われる。もっとも、ステープラにも欠点はあって、針の孔の跡が残りやすいこと、唇など部位によっては使えない箇所もある。その時には外科の救急にお願いするとしよう。

 

2023年9月 8日 (金)

神経質礼賛 2143.累積100万アクセス御礼

 平成17年から記事を書き始め、平成18年から記事をアップし始めた当ブログですが、画面右上のアクセスカウンタがついに100万を突破しました。17年間で100万ということは1日平均160程度ということになります。もっとも、ここに表示されているのはページビューですから一人の方が複数ページを見るとカウントアップされていきます。以前多い頃は1日200~300といったところでしたが、最近は100前後に留まっています。今はネット情報が豊富になり、「神経質」で検索をかけても当ブログが見つかりにくくなり、新たに検索で見つけて来られる方が減少したためと思われます。

 神経質で強迫的な人間ですので、月10話をアップしてきました。書きたいことがいくつも浮かぶ時と、全く浮かばない時があります。森田では「見たところに仕事あり」と言いますが、「見たところにブログネタあり」ということで、なにかしら捻り出しています。そのネタ探しが、私自身の精神的健康にも役立っています。

 初期の頃から長年お読みいただいている方々がいらっしゃり、コメントを寄せていただけるのはありがたい限りです。特に鈴木知準診療所での御体験などを教えていただけるのは私にとっても勉強になります。何人かメールのやりとりをした方がいます。強迫症状に悩む留年中の医学生さんとのやり取りは断続的に数年続き、医大を卒業されて国家試験に合格し、医師として活躍されている報告をいただいています。

 このブログを続けていたことで、『神経質礼賛』『家康その一言』そして今回の『ソフト森田療法』と3冊の本を出版することができました。また、BSの歴史番組にも少し出ることができました。これも、当ブログを読んで下さる皆様のおかげだと思っています。そして、亀のような歩みであっても続けていればそれなりの進歩はあるのだと思います。今しばらくはブログ活動を継続していく予定ですので、今後ともよろしくお願いいたします。

 

2023年9月 6日 (水)

神経質礼賛 2142.夏の平均気温過去最高

 今年の夏の平均気温は観測記録が存在する過去125年間で最高を記録したそうである。これまでの最高記録だった2010年の平年+1.08度を大きく上回る平年+1.76度だった。地域ごとのデータを見ると山陰・北陸・関東・東北・北海道の上昇が目立っている。これは日本だけではなく、地球温暖化による世界的なものらしい。9月に入ってもまだうんざりするような暑さが続いている。海水温も高いから台風がドンドコ発生するわけである。夜はエアコンを使っていても寝苦しいし、昼間は熱中症で救急搬送される人が続出。外来通院中の患者さんたちの話を聞いていると、体調がよくないと訴える人が本当に多い。かくいう私も朝、電車のホームからタクシー乗場まで一気に走るが、タクシーがいないとさらにバス乗場に走ってかろうじて間に合うものの青息吐息である。出勤早々スポーツドリンクを飲む日もある。

 暑くて食欲がわかず、一食抜いてしまったり、口当たりの良い素麺で済ませたりする方もいるかと思う。しかし、それを続けていたら栄養状態が悪化して疲労が取れにくい。しっかりタンパク質、そして黄緑色野菜も意識して摂り、疲れをため込まないように適度に休符も入れていこう。夏バテを持ち越して秋バテにしないことだ。まだ熱帯夜の日々で、朝も涼しくならないけれども、いつの間にか秋の虫たちが鳴いている。もう少しの辛抱だ。

 

2023年9月 3日 (日)

神経質礼賛 2141.疑惑の人

 新型コロナウイルス感染症は「5類感染症」となり、都道府県ごとに毎日のように感染者が何人だと報道されていた昨年と比べると全てが収まったかのような扱いである。街を歩く人々もマスクを着けているのは少数派になった。しかし、感染は水面下で広がっていて、専門家からは第9波に入っているとの声がある。勤務先でも病棟スタッフや入院患者さんのコロナ感染が相次いでいる。その都度、病棟にはレッドゾーンやイエローゾーンが設定され、検査が繰り返されている。

 一昨日も医師・看護師ら全員のPCR検査が行われた。昨日の朝には結果が出ると聞いていた。いつものように、朝7時過ぎから病棟を回って仕事を始めていた。10時前位に感染対策委員長の薬局長からPHSに連絡が入る。「今どこにいますか?先生だけ陰性じゃなかったんですよ。陽性でもないけれど、判定保留ということで再検査中なので、病棟から離れて自主隔離して下さい」とのこと。とりあえず自室に籠もり、書類作成の仕事に専念する。私が疑惑の人になってしまったのだ。勤務先の感染防止対策は5類移行後もあまり緩和されておらず、陽性が判明しようものなら当分出勤できなくなる。外来診察や当直を誰かが代わりにやらなくてはならないが医師が足りないから厳しい。それに、患者さんの家族面談などの予定を組んでしまってあるからケースワーカーさんに頼んで予定を組み直さなくてはならなくなる。そんなことを考えて陽性だった場合に発する院内メールを準備していると、気のせいか少し頭痛がして熱っぽいような感じがしてくる。喉も何か引っかかるような感じ。膝の関節も少し痛み出す。いよいよ本物のコロナかな・・・。午後4時近くなって、薬局長からの連絡が入り、「再検査の結果は陰性でした」とのことで胸をなでおろす。何のことはない、自分の体に注意が向くといろいろな「症状」が出るという神経症・精神交互作用の実証実験をしてしまったのである。

 

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