神経質礼賛 2146.インボイス制度
来月10月1日からインボイス制度が始まる、と以前からTVのニュースで報道されていた。声優やアニメーターさんたちが反対しているという新聞記事もあった。税金面ではサラリーマン扱いの私にとっては無縁だと思っていた。ところが、白揚社の経理の方から「適格請求書発行事業者登録番号のお知らせと依頼について」という書面が郵送されてきて、課税事業者・免税事業者のどちらであるか、さらに適格請求書発行事業者の登録状況について問うものだった。自分にも関係があったらどうしよう、と心配になる。あわててネットで検索してインボイス制度についてわかりやすく説明している記事を探して読む。どうやら現状では私には関係なさそうであり、もしも必要な状況になったら登録申請をすればいいかな、といったところだ。これが小説家や漫画家として生計を立てている人の場合は大いに関係する可能性がある。「とかく人の世は住みにくい」と『草枕』の冒頭で語った夏目漱石が生きていたら何と言うだろうか。
インボイス制度はいわゆる益税に網を張って消費税を税務署に納めなくてよい個人事業者に消費税分を払わせることを画策した制度のように思われる。あらかじめ税務署から事業者登録番号を取得する必要があり、経理処理も手間がかかるようになるから個人事業者もデジタル化を迫られることになる。会計システム業者から政治家たちに政治献金や何らかの働きかけがあったのかなとつい勘繰ってしまう。
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