神経質礼賛 2165.クリーンパーティション
先週は90代後半、昨日は90代前半の認知症男性の入院を受ける。いずれの方も易怒・易刺激的であり、暴言・暴力行為、介助者へのハラスメントなどが激しく、施設では対応しきれないとのことで入院になっている。どちらも大変なパワーでそれよりも若い私の方がへろへろである。その元気の百分の一でも分けていただきたいと秘かに思う。
相変わらず、入院時には全員コロナのPCR検査をしなくてはならない。感染防止のために、外来の廊下からサッシを開けたところから外に出て、アウトドア用のテントの屋根の下で鼻腔液を採取している。車椅子の患者さんだったり雨が降っていたりすると手間取る。ところが、昨日は予備の診察室を使って下さいと言われて入って見ると、大きなパーティションが2枚設置されていた。AIRTECHというロゴが入っていて、空気清浄機だとわかった。いつもならば外に出て行うコロナ検査も室内でできるということだ。しかもこれを作動させていれば、感染防止ガウンは着用せず、フェースガードと手袋着用のみでよいとのことだ。これは助かる。しかし、狭い診察室が一層狭くなっている。室内にはしょっちゅう倒れる古い透明パーティションもまだ残っていて、障害物だらけといった感じだ。薄っぺらい「干物体型」の私ならすり抜けられるが大柄の人だと通り抜けが大変だろうなと思う。
この機械、重量が40kg以上あり、価格も1台二十数万円もするらしい。コロナが収まってきて今更という感もあるが、今後また何かの感染症の流行があるかもしれないからその時には活躍することだろう。メーカーのホームページを見ると、定期的なプレフィルターの清掃作業が必要と書かれている。フィルター交換のランニングコストもかかるだろうなあ。神経質としてはそういったメンテナンスが気になるところである。
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