神経質礼賛 2167.ベートーヴェンの二つのロマンス
昨日の午後は街の楽器屋さんの練習室(空いた教室の時間貸)へ。本番直前練習のために友人が予約してくれてあった。普段、最初に弾くウォーミングアップの曲はモーツァルトのヴァイオリンソナタなのだが、今回は高校時代によく伴奏してもらったベートーヴェン作曲ロマンスの楽譜を持って行った。50年前に使っていた楽譜はボロボロになって処分したので、新しく買ったものだ。
ベートーヴェンのヴァイオリン小品としてよく演奏されるロマンスは第1番ト長調と第2番ヘ長調がある。実際に作曲された順番は逆だったらしい。オーケストラと独奏ヴァイオリンの編成でちょっとしたヴァイオリン協奏曲といった感じである。第1番はいきなり重音から始まり、途中では指が届きにくい十度の和音が出てくる。概ね穏やかな曲で、ある時、葬儀場のBGMに流れていて、そんな使われ方もあるのかとびっくりしたことがある。第2番は旋律が美しく、スキャットで歌われてもピッタリではないかと個人的には思っている。演奏のコスパ(?)が良いためか第2番の方が登場する機会が多いように思う。
本番ではリハーサル室で一度弾いた後、ホールでの演奏になる。そのつもりで、フランクのソナタ第1楽章・第4楽章を通しで二度弾いた。その後でロマンス第2番を弾く。高校の時はヴァイオリンとピアノが交互に出てくるところで私がいつも2拍早く入ってしまって合わなくなっていたなあ、と懐かしく思い出した。お互い老化が進んでいるけれども、このデュオN&Nは細く長く続けたいものだ。
« 神経質礼賛 2166.町内の防災訓練 | トップページ | 神経質礼賛 2168.切縄画賛 »
四分休符先生
いいお仲間ですね。
私はクラシック音楽を話す友人がいない、です。ピアノの師はピアノ以外にいろいろな話しが出来ます。以前にもお話したようにピアノの稽古日なのにピアノそっちのけチェコ語の話し。師はヤナーチェクを調べていて。私は、たまたま大学の先生がチェコ語学会の会長だった、そんな事。ニ短調、ハ短調、変ホ長調が好き。師は無調性。ピアノHz...
ただ、半世紀ぶりに再会した小学校の時の友人。館野泉氏の妹弟子だった彼女。彼女はピアノからからその後離れてしましましたが、相談に乗ってくれます。クラシックの話をする事が出来ます。貴重な存在かもしれません。
N&N。いいお仲間がおられて四分休符先生は仕事以外にも充実されているように伺えます。先生も言われますように細く長く、ですね。
投稿: yukimiya | 2023年12月 4日 (月) 06時51分
yukimiya 様
コメントいただきありがとうございます。
良いお師匠さんや友人に恵まれていますね。
音楽、特にクラシックの話ができるという人は
そう多くはありませんから、大切にしていきたい
ですね。
投稿: 四分休符 | 2023年12月 4日 (月) 22時20分