神経質礼賛 2175.今年の漢字は「税」
毎年恒例の今年の世相を表す漢字が発表され、今回は「税」だった。確かに増税やら減税やらが話題になった年だった。実は「税」が選ばれたのは今回が初めてではない。消費税が17年ぶりに8%に増税された2014年にも選ばれている。一般公募された中で一番多かったものなので、既出の字は外すというようなことはないようである。ということは2年連続で同じ漢字が選ばれる可能性もある。来年も同じ「税」だったとならないことを願う。ちなみに今まで選ばれた回数が最も多いのは「金」で、東京オリンピックの2021年、リオデジャネイロオリンピックの2016年、ロンドンオリンピックの2012年、シドニーオリンピックの2000年にも選ばれている。このところの話題と言えば、政治家の資金集めパーティーの裏金問題ばかり。悪い意味での「金」も困る。
今年は長いコロナ禍がやっと収まってきて、各地で祭りなどの行事が再開され、個人消費が上向き、旅行へと向かう人々も増え始めた。明るい兆しが少し出てきたかなと思いきや、人々の感覚は厳しい。食品をはじめ諸物価の高騰が暗い影を落としているからだろうか。明るい話題を示す漢字はあまり選ばれなかった。2位は猛暑の「暑」、3位はウクライナに加えてイスラエルの「戦」、4位の「虎」は阪神タイガース日本一によるもので、ようやく明るい漢字が出てきた。いつまでも悪いことばかりが続くわけではない。来年に期待しよう。
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