神経質礼賛 2176.一人鍋
先日、妻が出かけていて、夕食をどうしようか、という時があった。子供が家にいた頃だったら冬のこんな時には肉や野菜などをいろいろ買い込んできて、永谷園の煮込みラーメン(503話)を土鍋で作ると喜んで食べてくれたものだが、一人ではそれも面倒である。近所の弁当・総菜屋を覗いてみると、「三元豚と自家製キムチの旨辛チゲ鍋<うどん入り>」という赤いラベルの貼られた商品に目が吸いつけられた。肉、豆腐、人参、白菜、モヤシ、ネギ、エノキ、それにキムチと具材が豊富に入っていて、値段も670円+税とお手頃である。電子レンジで6分温めるだけの一人鍋のようだ。迷わず買いである。調理はレンジに入れて待つのみ。温めて食べると、なかなかいい味で、満足感がある。麺も丁度よい柔らかさだ。後の洗い物の手間もない。便利なものがあるものだと感心する。これはリピートしてしまいそうだ。次回はもう一工夫。出来上がったところに生卵を落としてさらに30秒くらいレンジを回してみようか、海苔も載せてみようか、などとたわいないことを考える。
森田先生が詠まれた短歌。
我妹が 設けて待ちつる 湯豆腐に 一日の疲れ 忘れ果てゝき
(白揚社:森田正馬全集第7巻 p.445)
やはり冬は湯気の立つ温かいものが欲しくなる。それに温かい心が加わったら湯豆腐も最高の料理となる。一日の疲れも吹っ飛んでゆくこと間違いなしだ。
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