フォト
無料ブログはココログ

« 神経質礼賛 2182.フォーレ没後百年 | トップページ | 神経質礼賛 2184.夫婦漫才 »

2024年1月 4日 (木)

神経質礼賛 2183.今年の元日・二日

 今年の元日は快晴。初日の出が拝めそうだ、と屋上に出てみる。とても元日とは思えない暖かさだった。日の出前から富士山を写真に撮る。時々ブログに載せるために定点撮影している。長年使ってきたコンパクトカメラの調子が悪くなり、昨年30倍ズームのカメラを購入し、迫力のある写真が撮れるようになった。我が家からだと富士山の手前中央にちょうど梶原山公園の展望台が見える。ここは子供たちが小学生の頃に家族とハイキングで登ったことがある。源頼朝のもとで権勢をふるった梶原景時が二代将軍頼家の代になって他の御家人たちの反感を買って一族で上洛する途中に地侍たちに襲われて果てた地である。梶原景時と言えば源義経と対立し、頼朝に讒言した悪役として描かれやすいが、東国武士にしては珍しく教養があって和歌もできた人物で、あくまでも頼朝に忠実だったという見方もある。我が家の周囲は年々高層マンションが増えて見通しが悪くなってきた。マンションの上に顔を出した初日の出を拝めたのは日の出時刻から15分遅れだった。いずれは富士山も見えなくなってしまうかもしれない。

 昨年、母が亡くなっているため、先月の最初に喪中ハガキを出していた。そして、会社や組織、患者さんには数枚年賀状を出していた。喪中ハガキを出してあっても年賀状をくれた人もいて、近況報告の寒中見舞を出しておく。子供たちも来ていないので、妻と二人だけの静かな元日だ。日本酒を開けておせちに箸をつける。そうこうしているうちに、石川県の大地震のニュースが飛び込んできた。TVはどのチャンネルも地震と津波警報の報道に替わっていた。本当に何が起こるかわからない。いつ自分が当事者になってしまうかもわからないと意識しておこう。地震・津波・大火災の深刻な被害状況が次々と報じられているうちに翌日には羽田空港でJAL機が着陸直後に地震援助物資を輸送する海上保安庁機に衝突して双方が炎上する衝撃的な映像が流れてきた。JAL機の乗客・乗員が全員脱出できたのは不幸中の幸いではあったけれども、海保機の乗員5名が亡くなった。乗客が機内に乗せていたペットも死亡した。事故原因は今後の調査を待たなくてはならないが、今のところ海保機が滑走路への進入許可を得ずに許可を得たものと誤って進入して事故に至ったとのことである。JAL機・海保機とも管制官の指示を復唱して確認していたとは言うが、現にこういう事故が起きているのだから一層神経質な安全対策が求められる。

 

« 神経質礼賛 2182.フォーレ没後百年 | トップページ | 神経質礼賛 2184.夫婦漫才 »

コメント

 四分休符先生

 そうでした、先生宅は服喪中でした...

 そしてユニクロで、一人鍋で、の先生宅は静かな年越しであられた。

 時を選ばない災害列島に住む我々は一種畏敬を持ちつつ地球体に生きているという事を忘れてはいけないようにつくづく思う。難しい事ではあるが...

 羽田事故は人災であろう。されど思うのは、日航機の脱出、人命救助である。着陸、発火、全焼と驚くほどの早さで火の手が回った。その間に日航機の人命は乗客、乗務員全員救命された。おそらく客室乗務員の訓練と精神性が生きたと思われる。私は奇跡の如く思った。一方で持ち物としてのペットが犠牲になったとは知らなかった...

 神経質な程に重ねられる訓練。常に想定外である事が多い。その時に適切に行動出来るであろうか。我に問う。

 伝える画面を見つつ思いはいろいろに交錯する...静かに画面を閉じる


 定点観測。
 私も及ばずながら小さな現代便利グッズで撮っている。残念ながら富士の山という訳にはいかない。方角が無理。 が、365日変わらないのは自宅と実家の往復。私は夕景よりも朝の景色を好む。 ほぼ変わらぬ朝6時。東へ向かう実家へのバイク道。成道会の日は明けの明星と共に。8日間独坐であった。冬至。東雲は立冬を過ぎると様相を刻々と変える。墨色とオレンジ色の染め分け。夏至あたりから秋分の日にはもう太陽は高く昇って眩しい限り。時として好む風物詩も収める。山桜、山藤。野の草花。開発されてしまえば無くなる風景である。そんな一コマ。長い土地歴史の瞬間を切り取る。

yukimiya 様

 コメントいただきありがとうございます。

 私も朝6時12~15分に家を出ています。南東向きの玄関ドアを開けると、ちょうど金星(明けの明星)が目に飛び込んできます。今頃yukimiya様はバイクを飛ばしているのかな、と思ったりします。季節の山桜・山藤・山野草が楽しめるのはいいですね。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 神経質礼賛 2182.フォーレ没後百年 | トップページ | 神経質礼賛 2184.夫婦漫才 »

最近のトラックバック

2025年1月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31