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2024年1月 2日 (火)

神経質礼賛 2182.フォーレ没後百年

 今年は作曲家ガブリエル・フォーレ(1845-1924)没後百年にあたる。フォーレと言えば、モーツァルト(136話)、ベルディと並ぶ三大レクイエム(死者のためのミサ曲)の作曲家の一人として知られる。モーツァルトのレクイエム・通称モツレクは灰色の服を着た謎の男が健康を害していたモーツァルトのもとに作曲の注文に訪れて彼はそれを死の世界からの使者だと思い込み自分のためのレクイエムを書くが作曲中にモーツァルト自身が亡くなったというエピソードがあまりにも有名である。ベルディのレクイエムはドラマチック過ぎて教会には向かないという批判が元々あった。特に「怒りの日」の激しい音楽は今ではバラエティ番組で恐怖の場面のBGMとして頻用されている。それに比べてフォーレのレクイエムは穏やかで救いに満ちていて、自分が死んだらフォーレのレクイエムを流して欲しいという声をしばしば聞く。

 フォーレの作品は管弦楽曲、協奏曲、室内楽曲、ピアノ曲、歌曲、合唱曲と実に多岐に渡るが、ヴァイオリンやフルートの演奏会のアンコールに使われるような人気の高い小品も少なくない。「夢のあとに」、「子守歌」、「シチリアーノ(シシリエンヌ)」は自分でもよく弾く。美しい旋律の中ににふっと哀しみの影が差すのがとても魅力的である。特に「夢のあとに」は曲の雰囲気にヴィオラの音色がピッタリ馴染むように思う。最近、パヴァーヌ作品50の弦楽三重奏編曲版の楽譜を見つけてパソコンに打ち込んで音源を作り、合奏を楽しんでいる。

 フォーレは若い頃は陽気な性格だったが、30代からは鬱の発作に悩まされたという。女性関係が多く浮名を流しているところをみると、同じく没後百年のプッチーニ(374話・1657話)と同様に、神経質というよりヒステリー性格に近かったのかもしれない。

 

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コメント

 四分休符先生

 2024年の年が明けました。

 最近の四分休符先生のブログについてはあれもこれもコメントしたいと思いつつ忙しさにかまけてそれも出来ず。
 ブルックナーですか。余程体調が良ければせいぜいが「ロマンティック」が聴けるかな、という感じです。金管楽器が苦手な私はあまりガンガン鳴らされるとつらいです。そういった意味では吹奏楽も苦手ジャンルです。 やはり弦楽器の「優しさ」が欲しい。 所詮ミーハークラシックの私です。

 ヴェルディのレクイエム。あれは死者も生き返るというものです。モーツァルトは「ラクリモサ」リピートがいいかな。フォーレのレクイエムを。これは解るような気がしています。 ですが...最期を経験していないのでなんとも言いがたいのですが、聴くというのも体力が要りそうな気がしています。多分、ですが私の最期は何も無い。それが一番安らぐように想っています...看護師さんが最期まで耳は聞こえていますから、声掛けを、と言われましたがなんとなく酷な気がしています。これはあくまでも私の感想です。

 ホルスト。海王星と金星を聴いてみました。???あまりに静か。近年とみに耳の聞こえが悪くなったせいか、メロディーラインが解らない...トホホ...

 さて、先生のN&Nフランクデュオと思われる映像。oh!先生の晴れの舞台と見入りました。良かった事! さて、次なる予定はお有りでしょうか。私ごときはならっている身ゆえにスクリャービンが終われば次なるはドボルザーク・スラブ舞曲独奏版とバッハ。練習中です。されどさらってみるとどうしてもドボルザークは飽きる。バッハばかり。我ながら苦笑いです。頭の構造もやや薄れてきているようで、上手くならない。年齢的限界か、と思いつつ鍵盤を撫でています。 それでも欲は尽きない神経症。うぅぅ...クロイツェルのおいしい所だけでもお手合わせして頂ける方がいらしたら!って思ってしまいます。

 ベートーヴェン生誕250周年がコロナ渦最中だったのがなにより惜しい。そりゃベートーヴェンとなればいつでも聴けます。が、どんな企画が立てられていたのだろう、とおシャカになった企画がうらめしい。

 私の機器3台。1つ目にはショパン舟歌。2つ目はベートーヴェン第九三楽章。3つ目は車の中、ラフマニノフ・ヴォカリーズが常時入っています。車のみヴォカリーズは多分変える事は無いように思います。パニクった時でもこの曲なら、と。
私はいわゆる「ながら」が出来ない質。音楽聴きつつ、ラジオ聴きつつというのが苦手。一点集中型。1,2は昼寝・夜寝用。3の車はいざという時用です。

 四分休符先生のブログを楽しみにさせて頂きます。

yukimiya 様

 コメントいただきありがとうございます。
 新年おめでとうございます。
 本年もよろしくお願いします。

 御自分なりに定番の曲を用意しておられるのは
とてもよいことだと思います。ヴォカリーズは心が
折れそうな時に寄り添ってくれて助けになる曲だ
ろうと思います。

 そうですね。ベートーヴェンの記念イアーがコロナ
で立ち消えになってしまったのは惜しかったですね。
クロイツェルソナタ、実にいい曲なんですけれど、弾
くのは大変。特にピアノ譜は「黒い」です(笑)。

 次はヴァイオリンではなくヴィオラ曲にしてみようか
と提案していて、そうなるとシューベルトのアルペジ
ョーネソナタかなと。そのうちブログにまた書かせて
いただきます。
 

 

昨年の11月、アレクサンドル・メルニコフと河村尚子のリサイタルに行ってきました。
メルニコフはN響のソリストもするような人だし、こっちに来るなんてあり得ないと思っていましたので、楽器店のポスターを見たときは心底びっくりしました。会場は遠くて、カーブばかりの山道を運転していかなければならないので心配だったのですが、行ってきました。
田舎のなかの田舎のホールなので音響が良くないのが残念でしたが、好きなピアニストの生の演奏が聴けて嬉しかったです。CDにサインももらいました。また、運転も少しは上手になったようで、そんなに怖くなかったです。でも、警察が事故を処理しているところを通りました。

コメントいただきありがとうございます。

 山道を長時間運転してリサイタルを聴きに
行かれた甲斐があってよかったですね。
 小さなホールでの演奏だと、演奏者の息
遣いを感じながら間近で聴けて、大ホールの
演奏会とは異なる良さがあったかと思います。
 
 これから寒い時期は雪も降りましょうか。
どうぞお気をつけて運転なさって下さい。

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