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2024年1月25日 (木)

神経質礼賛 2189.多死社会

 昨年末から妻の親類などの葬儀が相次いでいる。私の親世代は90代くらいで、その世代は兄弟姉妹が多いから伯父(叔父)・伯母(叔母)の葬式が続きやすいのはやむをえないと思っていたら、今週になって弟の義父が亡くなったという連絡をもらった。私の母の時に御香典も頂いているから、参列できなくても御香典と生花を送ろうと思い、日取りを聞いて驚いた。火葬場の順番待ちのために葬儀は亡くなってから何と10日後になってしまったというのだ。最近、首都圏では火葬待ち日数が長くなって深刻な問題になっているという。

 以前から多死社会ということが言われていて、一昨年の2022年あたりからすでに突入しているという説がある。多死社会では高齢化によって死亡数が増大して総人口が減少していく。縁起でもないと思われるだろうけれど、これが現実である。少子化も一層進み、労働人口は減少の一途をたどる。現在のような医療・介護システムが継続できなくなるのは目に見えている。医療・介護分野でのロボットやAIの利用は必須となるだろう。

 それでも私たちは生き延びていかなくてはならない。自分の健康維持に気を配って健康寿命を延ばしていこう。仙厓さんの「老人六歌仙」の画にあるように、心身の老化はあっても、自分なりの楽しみを見つけて生き尽くしていきたい。体が衰弱しても乳母車にちょこんと座って散歩を楽しまれた森田先生を見習って「生の欲望」を燃やし続けたいものだ。

 

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コメント

『しなやかに生きる ソフト森田療法』を、自分により関係ありそうなところから読んでいます。しばらくぶりに森田の言葉を意識していますが、新鮮で、むかしより気楽に受け止められるような気がします。たとえば「恐怖突入」。しようと思うとなかなか大変ですが、今振り返ると、気がすすまなくても何かとやっている私に気付いてちょっとうれしい(そんなに大仕事でもないし、相変わらず不安につぶれそうなときもありますが)。

88歳になる母も、読んでいます。

ママっ子 様

 拙著をお読みいただきありがとうございます。

 仰るように「恐怖突入」と言うと、敵陣に切り込んでいくような恐ろしい感じもありますが、気が進まないままにちょっと手を出してみる、それで流れが変わり、進んでいけることも少なくありません。不安は次から次へと湧いてきますが、空の雲のようなものでいつしか消えています。お母さまにもお読みいただき感謝です。

 四分休符先生

 セレモニーホールが増えています。そして葬儀待ちも。私も昨年末亡くなった昭和2年生まれの96歳、今年に入っての11日に付き添い参列してきました。

 私の従姉妹は昨年喪中でした。夫と姑を一昨年亡くしたのです。戦後生まれの夫とその母親です。四分休符先生言われるように昔は兄妹が多かった、それもあるのかもしれませんが、戦中派とその子世代がほぼ同時に葬儀。

 戦中派の人生百年時代は終わり、我々世代はもしかして人生八十年時代になるとか?この2,3年で何が起こったのだろう、と思ってしまいます。戦後世代が病を得る、亡くなる。そんな現象が起きている。ゆえに多死社会?

 本当に不思議に思います。以前、「120歳まで生きられますよ」と笑って話された整形外科医の先生。でも、そうでもないみたい...
 
 解らないものです...

yukimiya様

 平均寿命は伸びる一方だったのがどうも
怪しくなっていますね。

 何歳まで生きたも大切ですが、充実した
時を過ごすことが重要かと思います。

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