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2024年2月25日 (日)

神経質礼賛 2199.うるう年

 今年は、うるう年のため2月が29日まである。営業マンや商売をしている人だと、売り上げ目標達成に1日の違いは大きいので、今年はうるう年でよかったと思う人もいるだろうし、サラリーマンだと3月の給料まで1日長くなってしまうのかと感じる人もいるかもしれない。うるう年は4年に1回あるが、それ以上のルールを御存知だろうか。地球が太陽の周りを一周するのに365.2422日かかる。そこで、現在使われているグレゴリオ暦では、
①西暦が4で割り切れる年はうるう年とする。
②ただし、100で割り切れる年は平年とする。
③さらに、400で割り切れる年はうるう年とする。
となっている。①だけだと1年365.25日、②まで実施すると1年365.24日、③まで実施すれば、1年365.2425日となって、かなり正確になる。それ以上の微調整は「うるう秒」で行っている。③が適応されたのが西暦2000年(平成12年)だった。2100年は②であって③ではないから平年となる。まだお若い方で長生きされる方にだけ関係する話であるが。その時に生きている方がいらっしゃったら、お手持ちの時計のカレンダーが、2100年2月28日の次がちゃんと3月1日になってくれるかどうかチェックして下さい(笑)。

 昔の日本のような月の運行を元にした太陰暦だと、さらにズレが大きい。1カ月は平均約29.53日であり、12カ月では354.367日となり1年が11日も短くなる。そこで3年に一度、閏月を入れて調整するわけである。歴史上の記録で「閏〇月」とあるのを聞かれたことがあるだろう。これを西暦に直すと年をまたがってしまうこともありうる。もし、うるう年や閏月の調整を行わなかったら、少しずつのズレが溜まってついには季節がずれておかしなことになる。暦には古人の知恵が詰まっている。

 うるう月のため、2月29日生まれという方も約1500人に一人はいるはずである。歳は1年に1歳ずつ増えて行くとはいえ、子供の頃に幼稚園や学校で「今日が誕生日だ」と騒いでいる子がいると、ちょっぴり寂しい思いをされたのではないかと想像する。

 

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コメント

 四分休符先生

 そう、閏年です。カレンダーを見る度、29日を少し気にします。

 先生のように科学的・論理的にうるう年を考えた事がありませんのでへぇぇ~と今回のブログを読ませて頂いた次第です。ついでに暗算苦手の私は手元の電算機で2100年を計算してぶっ倒れそうになりました^^;

 時代小説を読んでいますと、小の月、大の月、加えて13ヶ月有る事を知らされます。ホゥ、なるほど、と思いながら読みます。生活そのものが変わってくるのですね。

 されど、今でも旧暦の方がしっくりくる事もあります。その方が季節に合うと言いましょうか。私も月齢は気にする方かも、です。 また一方で、新旧のお盆となると地域性があります。 昭和15年、皇紀2600年。これは結構印象的です。戦時下ゆえに盛大だったのだろうなと。プロパガンダ要素有り有りとか。

 ある時、4月だったでしょうか、禅仲間のお一人から「新年おめでとう!」と突然。こちらは、え?。ビクラム暦とかで。日本に居てもお国の暦が馴染んでおられると思った次第です。ネパールの王制が廃止された折りに一家族で日本に移住された方です。 こうしてみると暦とは?いろいろあるのだな、と妙な気持ちになります。
 
 隣国知人には2月に「新年おめでとう」と伝えました。誕生日に至っては新旧どちらでも。と苦笑いされてしまって。表向きニコッとしましたが頭の中は混乱しまくり。

 まぁ、あまり考えすぎず、グレゴリオ暦だけでなくわずか150年前まで日本は太陰暦でしたし、お国によって、いろいろ暦。理解を深めてもみたいと思うのです。

・・・と言いつつ、ついうっかり。

 球体は何も言わず回っており、ヒトはいろいろに考えを巡らせる。先生言われるように先人の知恵。

yukimiya 様

 コメントいただきありがとうございます。

 閏月の関係で、和暦年号を機械的に西暦に
しただけでは正しくなく、正確に計算すると、
前の年の出来事だったり、後の出来事になっ
てしまう場合があり、なかなか難しいです。
 でも、睦月、如月、弥生・・・という月名は風
情を感じていいなあ、と思います。

四分休符先生

入院森田療法で大変お世話になりました浜松在住の将棋好きです。

コンピューターの西暦2000年問題でプログラム修正を何百本も対応したことがあります。その中で、2000年をうるう年として正しく取り扱うことも、西暦2000年問題のひとつでしたので、グレゴリオ暦で、うるう年を判定するアルゴリズムがすごく懐かしかったです。

現在はコンピューター業界を離れ、郵便局(非正規)で内務の仕事の日々、神経質を生かして作業にあたっております。

四間飛車 様

 コメントいただきありがとうございます。

 昔はデータ容量を小さくするために年データは
4桁でなく2桁でしたから、西暦2000年が近く
なって、あわててプログラム修正という事態が発
生していましたね。それでも、意外にも大きな問
題が起きなかったのは、適切にプログラムを修
正して対処できたからで、まさに神経質のおかげ
ではないかと思います。
 お仕事、頑張って下さいね。

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