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2024年3月21日 (木)

神経質礼賛 2207.源氏物語で結婚したい登場人物

 ネットのニュース記事を見ていたら、源氏物語で結婚したい登場人物のアンケート結果があって、つい見てしまった。300人位のネットアンケート結果だから真剣に考えるほどではないがちょっと面白かった。第1位は2位の光源氏を大きく引き離して夕霧(光源氏と正妻・葵上との間の子)だった。単なる恋人ならばお洒落でハンサムで財力があって話題が豊かで一緒にいて楽しい人が選ばれるけれど、結婚となるとやはり実生活が安定していて誠実で信頼できる人が優先されるだろう。遊び人の光源氏や匂宮では浮気の心配が絶えない。3位は冷泉帝(光源氏と藤壺の間の子)、4位は光源氏の従者の惟光、5位は若き日の光源氏のライバル・悪友の頭中将という結果だった。以前、源氏物語の登場人物で神経質人間は誰か、ということで私は夕霧を挙げている(267話)。地味で要領は良くないが、真面目さ律義さと気配りから遅咲きながら最後は大臣に出世している。

   一方、女性の登場人物では、1位は一時光源氏が須磨に隠棲中に結ばれた明石の君、2位は光源氏が若い頃愛した女性でデート中に生霊に襲われて亡くなってしまう夕顔、3位が同じく生霊に襲われて亡くなる正妻・葵上、同率3位が花散里という結果だった。こちらは150人位の回答でおそらく中高年男性が多かったのではないかと想像する。明石の君や花散里というあたりからは、おとなしくて、静かに寄り添ってくれる女性への願望が見えるような気がする。

 

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コメント

 四分休符先生

 面白い。ほぅ~、と思って昔々の記憶を辿りました。

 オトコは私の場合、家人で精一杯。架空の人物でない生身の旦那、彼が一番。恐れながら四分休符先生より、でございます。 そりゃ憤懣やるかたなき事もありましたけれども、それらは全て「貴方(殆どアンタ)に告ぐ!」と原稿用紙に書き溜めました。No.1からいくつあるやら...されど、全て帳消し。家人の欠点=私の怒りの対象の背景はよくよく考えると人間味あふれる動機があるのです。あぁ...

 で、気になるのは女性陣。遠い記憶を辿る...ふむふむと。明石の君ねぇ、解るなぁ。 ん?藤壷は?紫の上は? 藤壷は義理の息子に愛される。余程魅力ある女性に違いない。紫の上は、光源氏が好みに育てた女性だ。 が、こうして書いているとなにやら誤解を招くか、石を投げられそうな気がしてくる。
 が、私には藤壷や紫の上が気になる。明石の君はあまりにもはかなげだ。結婚するにはそうとう図太い・豪快なオンナもよろしいのでは?になる。
 意外だったのは末摘花である。ほぅ、そう来ましたか、である。悪くないな、とニカッとする。

 さてさて私はどうですかいな。ダンナにほれこんでいますし、ダンナはどうかと言えば...アンタは長生きするよ、と言う。さて本心やいかに。

 おもしろい品定めを提供くださって、先生、感謝です。よみがえる源氏物語。今回は久々に大河を観ています。作者である紫式部の生涯。おそらく時代考証が難しいのでは?と思われますので、脚色が面白い所かも、と思っております。
 
 私は昨日、ムラサキシキブとシロシキブ育て、根っこが出た所で植栽したところです。春のお仕事。植栽など興味が無かったのにここ数年、庭仕事しております。これは余談...放された草木や野菜から芽が出たり、育てる楽しみ。

 さてさてオトコのオンナの言わずに、の今の世情に源氏の結婚観。おもしろきことこの上なしです。


  四分休符先生

  かって瀬戸内寂聴が、同じように源氏物語の中で
 一番好きな女性はどなたですか?と誰彼となく訊いて
 いたのを思い出しました。
  私が答えるなら、紫の上だと、かってに思っていました。
 また、そう答えた人が多かった。
  幼いころから、自分好みに育て上げ妻にする、これ
 男性の理想とするところかと。それを知っていた紫式部
 はとんでもなくすごい人だと思います。
  対象は女性に限られていますが、先生はどなたを
 選ばれますか? 


 四分休符先生

 失礼、間違えました。

 花散里、ですね。末摘花は有り得ない、でした...

yukimiya 様

 コメントいただきありがとうございます。

 旦那様への愛情がほとばしっていますね。
 御馳走様です(笑)。

 「有り得ない」の末摘花・・・赤いお鼻の古風な姫ですが、
一途に光源氏の来訪を待ち続けるケナゲさには心打たれ
ます。ペールギュントをひたすら待ち続ける許嫁のソルベイグ
を思わせます。

神経質流儀 様

 コメントいただきありがとうございます。

 確かに紫の上は光源氏の最愛の人ということに
なっていますが、その割には彼女を裏切る行動を
重ねるのは非常に気の毒です。最後の一撃は女
三宮を正妻にしてしまったことでしょう。紫の上は
ストレス性胃潰瘍→胃癌で亡くなったのではない
かと勝手に解釈しています。

 気位が高くて打ち解けない正妻の葵上も、むしろ
源氏の側に問題があって、もっと寄り添ってあげれ
ば魅力がにじみ出てくる素敵な人なのではないか
と思います。

 源氏物語にはいろいろなキャラクターが出てきて
本当に面白いです。若い公達を「食い物」にする源
典侍お婆様とか、頭中将の隠し子のトンデモ姫君・
近江の君とかコミカルな存在の女性もいますね。

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