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2024年3月28日 (木)

神経質礼賛 2209.寝落ち

 このところ寒暖の差が激しい。それでもだんだん春らしい気温になってきて桜の開花も近い。暖かくなってくると、体も緩んで、知らぬ間にコックリコックリ居眠りすることがある。学校で講義を聴いている学生さんだと一生懸命ノートを書いているつもりが後で見れば何を書いたかわからない箇所があって、居眠りをしていたことに気づいたりする。若い人たちでは長時間スマホを使っていて知らないうちに眠ってしまっていたということがある。何かしている途中で眠りに落ちる「寝落ち」という表現をよく見かけるようになったのは最近のことである。体を動かす仕事だと眠気は出にくいが、デスクワークを長時間続けていると睡魔に襲われることがある。仕事の順序を入れ替えることができる状況であれば、単調にならないように工夫すると良いだろう。「休息は仕事の中止に非ず、仕事の転換の中にあり」(24話)の通りである。

 逆に全然眠れなくて困ると訴える患者さんがいる。しかし、御家族に聞けば「結構眠っていますよ」ということはよくある。夜中に目が覚めて時計を見る。それから全然眠ったつもりはないのだが、もう一度時計を見るとかなりの時間が経過していて驚くことがある。「まだちょっと早いからもうしばらく横になっていよう」と思っているとまた眠りに落ちていわゆる二度寝になってしまい気が付けば大ピンチということも起きる。何か活動している途中の「寝落ち」は気付きやすいが、横になっていての「寝落ち」には気づきにくいものである。不眠を訴える人に昼寝をしていますかと問うと「横になっているだけで眠ってはいません」と答える人がいる。しかし、自分では意識せずに「寝落ち」していて昼寝したのと同じことになり、睡眠リズムが乱れて夜間の不眠につながることもありうるのである。

 

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コメント

 四分休符先生

 います、います、睡眠取れない人間。共通しているのは時計を気にする事。

 一番重要と思われるのは...前後不覚で寝た、その感覚だと私は思います。睡眠を特に気にしない人はおそらく前後不覚型で充分な睡眠を得られる感覚有りなのだと思います。実際にかなり深く寝落ちており、少々の事には目覚めない。
 方や眠れないを連呼する人はいくら他者が(時間的に)寝ていると言っても、寝ていないを主張するのは睡眠が浅い、つまり物音や明暗に敏感と思われるのです。

 睡眠の悩みはつらかろうと思います。そしてそれは確保される時間ではなく、浅いか
深いかではないかと。

 でも...鈴木先生には夜中にぼやぼやするな、起きろ!神経質になれ!と言われたものです。おちおち寝ていられない。これは未だに理解出来ない事です。
 本当に深く寝入ったら少々の事では起きない者にとっては逆に、悩みです...

 と、どっぷり寝込むタイプの私でした。家人や母の眠れないグチは私の耳を素通りしております(^^ゞ
 母なぞは睡眠は大事。音で眠れない、殺される~~と言いつつ94才。全然殺されていません。他の誰よりも医者知らずです、トホ

yukimiya 様

 コメントいただきありがとうございます。

 誰でもどこかで必ず眠っているものです。神経症の
不眠はこだわりの産物なのです。森田先生は次の
ように言っておられます。

 ○○博士のいった不眠の事は机上論である。学者の空論である。昔から餓死という事はよく聞く事であるが、不眠死という事は我等薄聞にしてまだ聞いたことがない。飢餓に迫った人は土でも食うとかいう事であるが、実際に食物がなければ、どうする事もできない。これに反して睡眠はどこでもできる。強行軍では歩きながらでも眠る。拷問でもあまり疲るれば眠らないとも限らない。(森田療法全集 第5巻p.60)

「眠りは与えられただけ取る」が眠りに関する森田の
教えです。

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