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2024年3月10日 (日)

神経質礼賛 2204.キーが回らない

 精神科病院で仕事をしていると、病棟の出入り、ナースステーションの出入り、保護室の出入りの度に手持ちのキーで解錠する。数えたことはないが、1日にキーを使う回数は大変なものになる。それを大勢のスタッフが行うのだから、ドア鍵のシリンダーの劣化も早いのだろう。鍵が刺さったままなかなか抜けない、キーが回らず解錠や施錠ができない、といったトラブルが起きることがある。そういう時は慌ててもうまくいかない。一呼吸置いてから、軽く逆向きに回そうとしてから本来の向きに回すフェイント作戦がうまくいくこともある。軽くカチャカチャと左右に動かしているとそのうち回るビブラート作戦が有効なこともある。そして、総務の担当者に鍵の具合が悪いことを話して交換してもらうことになる。

 わが家の玄関のキーも職場と同様の問題が起き始めていた。先週、帰宅した際、フェイント作戦やビブラート作戦をやってもなかなか解錠できなかった。これは放置しておくと大変なことになる。夜、妻が出かけているような時に帰宅して家に入れなかったら困ったことになる。確か歩いて15分位のところに鍵屋があったはずだ。電話帳で確認しておき、翌朝、その鍵屋へ行って相談した。シリンダー交換には2万2千円くらいかかりそうだとのこと。午後一番に交換作業をしてもらえることになった。予定通り業者が来てドア鍵のシリンダーを交換。作業時間は15分ほどだった。交換料金も1万4千円+税だった。これで一安心だ。

 なお、鍵の不具合に潤滑スプレーのクレCRCスプレーを使いたくなるが、これはいけないと言われている。一時的には良くなっても、CRCは油を含んでいるため、鍵穴に使うとホコリなどが付着してどうにもならなくなってしまうらしい。鍵穴専用の潤滑剤スプレーがあるので、それを使うのが良いとのことだ。

 

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コメント

前回のコメントに「日々是好日」とお返し頂き、『神経質礼賛』の中の「日々是好日」を読み直しました。私のひっそりとした日々が、このような意味深い言葉でたとえられるようなものなのかわかりませんが、そうだといいな~、そう実感できる日が来るといいな~と思いました。

私は、少々のことは、あるがままにやれていると思うのですが、緊急的に精神的な安定を図りたい状態になって、ここ3日ばかり、着替えもせず、布団に入って横になるか、炬燵で本を読むか、録画を見るか、という過ごし方をしました。意識して活動を抑えました。
ふと『ソフト森田療法』に絶対臥褥について書いてあったことを思い出し、読み直しました。P158に書かれてあるような効果は、「絶対」であればこそのことなのでしょうが、活動を抑えて静かに過ごすことでも、それなりに効果はあるような気がするのですが、どうでしょうか。考え過ぎのリセットは、「絶対」でなければ得られないような気はしますが、自分でそんな徹底はできないし、あきらめています。

ママっ子 様

 コメントいただきありがとうございます。

 今は臥褥という言葉は一般には聞きませんが、
森田先生の著書では普通に横になっていることを
言います。「絶対」が付くのは治療法の中で、食事
と排便以外のことを一切しない(会話や気晴らしも
なし)ということです。

 「何もやる気がしない」と言っている人でもこれを
続けるのは大変です。これを平気で続けていられ
るのは重度のうつ病や慢性期統合失調症で陰性
症状が強いような場合であり、普通の人であれば
3日も続けると「早く起きて仕事がしたい」という気
持ちが強くなります。十分な休養が「生の欲望」を
呼び覚ますというのが絶対臥褥の目的の一つだ
と考えられています。

 以前、五月病について慈恵の中村敬先生が新聞
に書かれていた記事の中で、連休を利用して3日
位の絶対臥褥をしてみたらどうか、というものがあり
ました。自分の意志だけで自宅で続けるのは少々
難しいかもしれませんね。

 ともあれ、急な問題が起きてハラハラドキドキする
のは自然なことです。泰然自若があるがままではな
く、動揺しながらもそこで踏ん張るのもあるがままな
のです。今のままでいいのですよ。

先生、お優しいお返事をありがとうございます。
私は、「森田」に出会えたけれども、病気を治す努力が足りなかったのかもしれません。後悔と同時に、人間の努力が及ばないこともあるとも思います。

今は、何か言葉を頼りにして自分を律するということはあまりなくて、生きている中の場面場面で、今まで学んできた言葉を噛みしめているだけです。「あるがまま」はその最たるものです。

ママっ子 様

 言葉から入るのではなく、実際の生活の
中で行動しながら、体験的に理解するのが
正解です。言葉にとらわれて行動が伴わな
ければ意味がありません。「あるがまま」を
唱えているだけでは何の御利益もないので
す。ですから、ママっ子様のやり方でよいの
です。「まだまだ努力が足りない」と反省し
より高きを求めようとするのは神経質の美点
であります。

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