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2024年4月 7日 (日)

神経質礼賛 2212.春なのに

 1カ月あまり前にうつ状態で入院となった女性患者さん。外泊して娘さんの入学式に参加して昨日病院に戻ってきた。御主人の話によれば家では落ち着いて過ごせて家事もできていたそうである。家族で花見にも行ったという。退院予定が決まる。面談を終えて、退院関連の書類を急いで作成し、退院処方も出しておく。仕事を終えて帰宅する途中、駅のコンコースは大勢の人であふれていた。祭り会場への案内板も見かける。かつて子供たちが通った小学校横の歩道は桜トンネルになっている。春満開である。

 しかし、先月から今月にかけて「調子が悪い」「落ちている」と訴える外来患者さんが実に多い。毎年この時期になると具合が悪くなるという人もいる。暖かくなりいろいろな花が咲き出す春なのになぜだろうか。日中は汗ばむほど気温が上がるが、朝晩は冷え込み、温度差が大きく身体がその変化に付いていきにくい。「春の嵐」のような荒れた日もあって、意外と気候が不安定である。それに加えて、卒業・入学、就職・職場異動などの大きな変化が起きる時である。自分には直接関係はなくても世間には華やかだがそわそわ落ち着かない空気が流れている。気分が不安定な人はそうした空気の影響を受けやすい。そして、華やいだ外界と自分の気分との落差を大きく感じてますます落ち込みやすい。学校や職場に行きたくないという人も出てくるだろう。特に神経質の人は悪いところにばかり目がいきやすい。そこで休んでしまうと本当に行けなくなってしまう。気分は重くてもとりあえず行って最低限のことはやってくる、という姿勢も大切である。そしてできることをボツボツやっているうちに何となく調子も出てくるものである。

 

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