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2024年4月 4日 (木)

神経質礼賛 2211.失言の果てに

 一昨日、仕事から帰ってTVのローカルニュースを見ていたら突然K知事の辞職表明のニュースが飛び込んできて、記者会見場面に切り替わった。新規採用職員への訓示の際に「県庁はシンクタンク。野菜を売ったり、牛の世話をしたり、モノを作ったりとかと違い、基本的に皆さんは頭脳、知性の髙い人たち」と発言したのが職業差別ではないかとの批判を受けてのことだった。K知事はリニア中央新幹線計画に対して南アルプスの環境問題や水源問題を指摘して、静岡工区の工事に待ったをかけてきた。長いものには巻かれろ・万事ことなかれ傾向の強い土地柄ではあるが、国や大企業に対してひるむことなくハッキリ物を言う知事の姿勢はそれなりに支持を集めてきた。しかし、失言も目立っていて、J党の県議について「ヤクザもいる、ゴロツキもいる」と発言したり、選挙応援の際に対立候補について「あちら(G市)にはコシヒカリしかない」と発言したりして問題視された。こういう形で辞職になってしまうのは残念なことである。

 今から10年以上前にA元総理・当時副総理の失言が問題になっている件を書いた記事がある(868話)。社会保障制度改革国民会議の場で終末期医療の患者を「チューブの人間」と表現し、「政府の金で延命治療をやってもらうなんてますます寝覚めが悪い。さっさと死ねるようにしてもらわないと解決しない」と発言した。この人はたびたび放言問題を起こしながらもそのたび一言陳謝して発言を撤回するだけで辞職することもなく、現在も政界に君臨している。

 失言をする人は何度も同じことを繰り返しやすい。自己愛が強く、レッテル貼りを好み、上から目線になりやすい。その点、小心で、「こんなことを言ったらどう思われるだろうか」と周りの顔色を窺いビクビクしている神経質の場合、失言は起きにくいものである。かつて森田療法をいち早く支持し、自ら森田療法を行った下田光造(みつぞう)九州大学教授は「神経質の患者は、世の多くの天才が、自制心に欠けて、その没落や挫折を来すのとは趣を異にし、反省心に富むと共に、向上努力の念が強いため、真に偉大な人物が生まれる」と述べている。

 

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