神経質礼賛 2235.熊蜂は飛ぶ
問題のスズメバチの巣はハチが出入りしている様子はない。逆徳利型の傘のために中の様子を知ることができない。ついに作戦決行だ。窓を細く開けて手を伸ばし、家から持って来たハチアブ用の殺虫剤を約1mの至近距離から巣めがけて連続噴射する。入口が狭いので、奥まで薬剤が到達しているかどうかは疑問だが、白い傘の部分は薬剤でしっとり濡れて茶色く変色してきた。後は経過観察して、日を改めて再噴射するとしよう。
私が見たことがある蜂はミツバチ・アシナガバチ・スズメバチくらいだが、音楽の世界では「熊蜂は飛ぶ(熊蜂の飛行)」という名曲がある。リムスキー・コルサコフ作曲のオペラ『サルタン皇帝』の間奏曲で、ハイフェッツによるヴァイオリン編曲版、ラフマニノフによるピアノ編曲版などがある。ヴァイオリンやチェロの速弾きの曲として知られているが、管楽器のアンコール曲として演奏されることもある。コバエや蚊のかすかな羽音にも敏感に反応してしまう神経質としては、もしも熊蜂が飛んで来たら逃げ惑うばかりだろう。オペラの中では海に流された主人公の王子様が熊蜂に変身して悪人たちをやっつけに都へ行くという話でハッピーエンドになっているらしい。激しい羽ばたきを感じさせる曲である。その大きさと熊蜂という名前からして獰猛で危険なハチという印象を受けるけれども、実際には穏やかな性格で刺激しなければ人を襲う事はほとんどないそうである。やはり注意すべきはスズメバチということになるだろう。
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