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2024年6月23日 (日)

神経質礼賛 2238.時刻表から消えたもの

 今年の秋には5年ぶりに京都に行きたいな、(と言っても日帰りだが)と思って、本屋で久しぶりに新しい京都のガイドブックを買い、さらに発売になったばかりの7月号の時刻表を買った。交通新聞社のコンパス時刻表という小型版である。表紙には「青春18きっぷ発売開始」「夏の臨時列車掲載」と書かれている。以前はダイヤ改正の度に買い替えていたものだ。最近はネットの時刻表ばかり見ていたけれど、改めて紙の時刻表を見ると、これもいいものだと思う。路線図を眺めて他の名所に行くことを空想したりして旅心が湧いてくる。しかし、パラパラ見ても索引を見ても「いつものアレ」がない。どうしちゃったんだろうか? アレとは新幹線の料金表や在来線の営業キロに対する料金表などの「JR営業案内」のことだ。

 調べてみると、昨年2023年の5月号から地下鉄路線図・主要駅構内案内・JR営業案内はWeb掲載になったとのことだ。確かに目次のQRコードをスマホで読ませるとファイルがダウンロードできるけれども、これじゃあなあ・・・と思う。そういえば、国内旅客機の時刻表もなくなっている。似たような価格で年4回発行される「JTB小さな時刻表」ではどうなっているだろうか。この次に買う時には両者を比較してから買うようにしよう。

 在来線での話だが、目的地まで直接行かず、途中で降りて一旦改札を出てまた切符を買い直した方が安上がりになるケースが稀にある。東京近郊は私鉄との競合のため運賃を安くしているからだ。例えば静岡から新橋まで行くのに通しで買うと、東京駅までの180.2㎞で計算されてしまい180~200㎞の運賃となるが、戸塚駅で降りて切符を買い直すと戸塚駅~新橋は東京近郊料金となって合計は安くなる。また、東京まで新幹線で行って津田沼へ行く場合、「東京都区内」を意味する「区」マークのついた切符で小岩駅までは東京駅と同じ料金で乗れる。そこで改札を出て買い直すとこれまた合計が安くなる。乗り継ぎ清算ではダメであり、一度降りて買い直すので遅くはなるが、ちょっとした遊びで楽しめる。時刻表はいずれは消えていく運命かもしれないし、紙(磁気式)の切符もなくなって、すべてスマホで処理の時代になってしまうのだろうけれど、もうしばらくは残っていて欲しい。

 

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