神経質礼賛 2254.あがり症の中島美嘉さん
ネットニュースを見ていたら、大ヒット公開中のアニメ映画『怪盗グルーのミニオン超変身』で声優を務めている、歌手・中島美嘉さんのインタビュー記事があった。主人公の妻役で、7年ぶり3度目の登場。映画の中のキャラクターは歳を取らないので、以前と同じように声を出すのに少々苦労されたようだ。そんな中島さんだが、「とにかくあがり症なので、自分の目の前にいろいろな人やモノがみえているとあがってしまいます。何を言っていいか分からなくなる」(その点、声優の仕事は)「いろいろなところに気を遣うところを、声だけに集中できることがいいな」と述べておられる。そして、「あがり症のせいかなのか仕事が終わってから反省点を探す癖がある。もっとこうしたらよかった・・・みたいに反省してしまうことが性格としてある」とも述べ、そこを直したいとも言っておられる。しかし、反省心が強いからこそ改善の努力を重ねて現在の成功があるのであって、直す必要はない。以前、歌手の小林幸子さん(323話)や欽ちゃんこと萩本欽一さん(1061話)があがり症だったことを紹介しているが、人前に自分をさらけ出すのが仕事の人でもあがるものなのである。人前であがるのを苦にする対人恐怖の人は少なくないが、あがるのが正常なのである。
さらに、中島さんは、「私の癖で、何も言われないと全部後回しにするというものがあり、やらなきゃいけないことは今すぐやるということを心がけています。やらなきゃいけないことは先に終わらせて、それからゆっくりします」と述べておられるのは私たち神経質にとって大いに参考になる。神経質は「面倒だなあ」「嫌だなあ」と手間や時間を考えて、やらなければならないことを後回しにしがちである。しかし、結局はやらなければならないことであれば、森田正馬先生の言われるように尻軽く手を出していくのがよい。小学生の夏休みの宿題ではないが、どんどん手を付けて処理していくのが得策である。
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