神経質礼賛 2267.大人の音楽祭
今年も11月の「アマチュア・アンサンブルの日」で演奏する予定になっている。いつもピアノ伴奏してくれる友人は地元楽器店の大人向けエレクトーン教室やフルート教室にも通っていて、そこで「大人の音楽祭」という発表会があるから出てみないか、と言われて本番の練習を兼ねて出てみることにした。持ち時間は5分なので、弾けるのはチャールダシュ1曲である。
会場に集まっていたのは30人あまり。中高年の方々が多い。プログラムを見ると、出番は10グループ中2番目になっている。最初のグループは「プラスチックオカリナ隊」で「遠き山に日は落ちて」と「もののけ姫」を演奏した。いよいよ出番。ちょっと変わった雰囲気に緊張を感じる。弾き始め、左手の動きが少し硬く感じられるが、まあこんなものだと思って弾いているうちに気にならなくなってくる。ここまでが外部からの参加者らしく、以降はエレクトーン教室・ピアノ教室・オカリナ教室・ヴァイオリン教室・コーラスに通っている人たちらしい。60代・70代とおぼしき女性たち10名ほどが出てきて一斉に片手をゆっくり挙げ始めたので、ちあきなおみの「喝采」でも歌うのかと思ったら「いい日旅立ち」を歌い始めた。昔年の歌声喫茶や歌声酒場を思い出した。
子育てを終え、仕事が定年になり、時間ができてさあ何をして過ごそうか、という方々も多いと思う。そんな方々に音楽は有力な選択肢である。歳を取ってからのヴァイオリンはちょっと厳しいが、オカリナならば敷居が低いし楽器も安くて手軽に始められる。新たな楽しみを手に入れることができるだろう。
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