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2024年10月20日 (日)

神経質礼賛 2277.痩せたサンマ

 この秋水揚げが始まったサンマが当初は豊漁とのニュースがあったが、その後はやはり不漁とのことである。ここ20年でサンマの漁獲量は10分の1以下に激減しているそうだ。温暖化による海水温の上昇・海流の変化・近隣外国船による乱獲がその原因として言われている。私が学生の頃は、サンマの蒲焼缶詰は安くて美味しい栄養源として重宝したものだが、今では希少な食材になってしまった。

   3日前の夕食で今年のサンマの塩焼を食べることができた。痩せていて、小さく、脂も少なく、ちょっと痛々しい。私は焼いたサンマの内臓は全部食べてしまう。生臭くて食べられないという人もいるけれども、塩辛のような珍味だと思う。私に釣られて最近は妻も食べるようになった。しかし「赤いビラビラがいる!」と大騒ぎして内臓だけ私にパスしてきた。橙~赤色の糸のようなものは、ラジノリンクスという名前の寄生虫である。サンマの内臓にはよく見られる。人間には寄生することはなく、無害である。しかも加熱してあれば全く安全である。ありがたくいただく。この派手な色の寄生虫よりはるかに怖いのはアニサキスである。加熱すれば大丈夫だが、刺身では危険である。アニサキス症になると、痛みに七転八倒するというし、内視鏡で除去してもらうしかないので厄介である。サンマだけでなくイワシやサバやイカの刺身で当たることがある。そのイカも日本近海のスルメイカがまるで獲れなくなっているそうである。貴重な海産物、食べる時は無駄なくいただくようにしたい。

 

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