神経質礼賛 2278.松本城
先月、新聞折込の日帰りバスツアーのチラシに松本城があるのを見つけて、その日のうちに予約を入れ、この前の日曜日に行ってきた。松本城は徳川家康の重臣でその後、豊臣秀吉の家臣となった石川数正(2140話)とその息子・康長の城、そして数少ない国宝の天守が残っている城だから一度は見たいと思っていた。静岡から直接長野県方面に行くには電車は不便である。こういうバスツアーはありがたい。
当日は雨の中を朝7時に出発。バスはほぼ満席だった。東名・新東名高速から中部横断道へ。雨が止み、車窓からは南アルプスの山々が鋸の刃のように見え始めて壮観である。さらに中央道・長野道と続く。2箇所で工事渋滞があって予定時刻よりも大幅に遅れる。松本市内に入った。いよいよ松本城と対面である。広い堀の水に天守が映り、見事な眺めである。多くの観光客でとても混んでいた。靴を脱いで入る所で階段の段差が大きいのに驚く。六層の天守のどの階段も角度が60度前後でしかも段の高さは一般住宅の階段の倍の40㎝前後、それも不均等になっている。甲冑を身に付けてこの階段を上下するのは大変だったろうと思う。手摺にしっかりつかまって恐る恐る階段を一段ずつ進んでいく。足元だけにとらわれていると、頭をぶつけそうな所もあって、それにも注意を要する。どの階にも係員が付いていて、上り下りする人数を制限して事故のないように気を配っていた。城の見学を終えて、昼食は味噌蔵でのランチという趣向だった。この日は冷え込んでいて、三年味噌の豚汁がとても美味しく感じた。松本の街を散策してから帰路に。帰りも工事渋滞に見舞われた。さらにトンネルの中で車列がストップ。そのうち後方からパトカーが来て、二つの車線の間を縫うように走っていく。後でトンネルを出た所に大破した二台の乗用車が向きあって止まっていた。どうしてこんな事故になったのか不思議である。結局、予定より2時間ほど遅れて静岡駅前に戻ったのは夜9時頃だった。
バスツアーで、途中のトイレ休憩の際に買い物に夢中になって集合時刻に遅れる人や集合時刻を間違えて遅れて戻って来る人がいると大迷惑である。今回はそうした神経質が足りない人がいないのは良かった。
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