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2024年10月17日 (木)

神経質礼賛 2276.ハナミズキの紅葉

 朝、掛川駅から北回り循環バス(通称100円バス)に乗ると、まず掛川城方向に北に少し行った所で左折して旧東海道を西に向かって1km弱ほど走る。道路の両側には街路樹としてハナミズキが植えられている。5月頃には白~薄ピンクの花が咲く。今はバスの車窓から見ると紅葉が始まっている。鮮やかな赤色ではなく渋みのある落ち着いた赤色で、なかなか風情がある。これからの紅葉シーズンのトップバッターらしい。さらには、赤い小さな実を付けるようなので、足を止めてよく見てみるといいだろう。ハナミズキは別名アメリカヤマボウシの名にあるように、アメリカ原産である。明治末期に東京市長をしていた尾崎行雄がワシントンD.C.にサクラの木を送った返礼として大正初期に日本に贈られたのが最初である。今では街路樹としておなじみになっていて、全国に広がっている。

 さて、バスは「十九首(じゅうきゅうしゅ)」というバス停を過ぎてまた左折して市役所へと向かっていく。この地名の由来は何だろうかと以前から気になっていた。和歌の数を言う時の「首」なのか、それとも本当の「首」なのか。調べてみると平将門とその一門の首塚があることによる地名ということだ。藤原秀郷によって討伐された彼らの首級が京に届けられる途中、この地で勅使と出会い、検視ののちに埋葬されたと言われる。別の説では、井伊直政の父親の井伊直親らがこの地で掛川城主・朝比奈泰朝らに討たれ、井伊直親とその家臣たちを祀っているとも言われる。変わった地名には興味深い由来があるものである。

 

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コメント

 四分休符先生

 いいですね、関心持つ地名があるという事。近年ではハイカラな地名で歴史・由来を追う事が出来ない例も多くみられます。地名を大切にしたいなぁ、と思うのです。

 真っ先に思ったのは我が姓です。首が付きました(過去形)。父は娘(我が姉)が誕生したのをきっかけに名前ゆえにかわいそうだと又父自身も本家を継ぐ必要が無いので家裁で改姓手続きをしました。珍しくない姓になりました。

 首。それゆえに家人はエタ・ヒニンとも考えられるかなぁ、と言っていました。忘れた頃にもしかして、オビトではないか?と言い出しました。ほう、そうですか... なににせよ、この珍しい姓は父の里に数件あるのみです。姓は地名由来が多いと聞いた事があります。二文字姓が多い中で三文字姓は西によく見かけるようです、西由来かなぁ、さて地名は...と 私はなんとはなしに思うのです。どうでもいいっちゃどうでもいいのですが。

 十九というのも何か意味がありそうです。 由来散策心をくすぐります。

yukimiya 様

 コメントいただきありがとうございます。

 首(おびと)という姓(かばね)は渡来人の技術者集団に
与えられた場合もあるでしょうが、普通は地方豪族に与え
られたものではないでしょうか。
 yukimiya様も世が世なれば、豪族の姫君だったかもしれ
ませんよ。そう考えると楽しいですね。

四分休符先生
ブログいつも楽しみに読んでおります。
掛川の十九首という地名ですが、祖母の実家があった場所です。祖母はじゅうくしょうと呼んでいました。変わった地名だとは思っていましたが 、その由来は全く知りませんでした。私は 逆川が蛇行してるんでそんな名前になったのかなー なんて勝手に思ってました。大昔は川から水が溢れ出し 浸水がしょっちゅうあったと聞きました。明治 34年生まれの祖母の話です。

四分休符先生
ブログいつも楽しみに読んでおります。
掛川の十九首という地名ですが、祖母の実家があった場所です。祖母はじゅうくしょうと呼んでいました。変わった地名だとは思っていましたが 、その由来は全く知りませんでした。私は 逆川が蛇行してるんでそんな名前になったのかなー なんて勝手に思ってました。大昔は川から水が溢れ出し 浸水がしょっちゅうあったと聞きました。明治 34年生まれの祖母の話です。

四分休符先生
ブログいつも楽しみに読んでおります。
掛川の十九首という地名ですが、祖母の実家があった場所です。祖母はじゅうくしょうと呼んでいました。変わった地名だとは思っていましたが 、その由来は全く知りませんでした。私は 逆川が蛇行してるんでそんな名前になったのかなー なんて勝手に思ってました。大昔は川から水が溢れ出し 浸水がしょっちゅうあったと聞きました。明治 34年生まれの祖母の話です。

seminole様

 コメントいただきありがとうございます。

 確かに逆川は蛇行して流れていて、しばしば
氾濫したらしいですね。掛川城や掛川西高校
付近の逆川沿いには今では色とりどりのユリ
が植えられていますし、掛川桜も愉しめます。
 地名の由来を調べると面白いし、また、その
読みもいろいろありますね。

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