神経質礼賛 2282.アマチュア・アンサンブルの日(2)
昨日は第14回アマチュア・アンサンブルの日。2年連続での出演となる(2169話)。台風崩れの温帯低気圧と温暖前線の影響であいにくの雨である。昼まで仕事をして掛川駅へ行ってみると、西日本の大雨のため新幹線がストップして1~2時間の遅れが発生。運転再開したという表示が出ていた。また止まるようなことがあってはアウトだから安全を期して在来線で帰宅。楽器を持って会場へと出かける。楽器ケースが濡れないように、肩ベルトを2本付けておんぶしていく。街は連休中開催の大道芸ワールドカップを見物に来ている人々で混んでいた。
今年は昨年より出番が少し早くて受付時間15:30、リハーサルは15:50~16:15、出演時間は16:36予定と告知されていた。私は受付時間の20分前から待機し、友人は受付時間の1分前にやって来た。昨年同様、時間には神経質に進行している。リハーサル室では一通り弾いた後、最初の出だしのところを確認する。リハーサル室のピアノは河合楽器製。ヴァイオリンの音も良く響いて、「まあ、この位で弾ければいいね」と言いあった。舞台袖で待機。この時間は緊張する。2つ前のグループの演奏がまだ続いていた。フルート・クラリネット・ピアノのトリオで映画音楽を演奏していた。それが終わるとリコーダー2本、チェロ、ピアノによるコレルリのソナタの演奏だった。出演直前になると汗で冷えた左手が勝手にピクピク動いて心配になる。いよいよ舞台に出る。リハーサル時にチェックしていたので舞台では調弦はしないことにしていた。1曲目ベートーヴェン作曲ヴァイオリンソナタ第5番「春」第一楽章。最初の方は少々ぎこちない演奏になってしまった。弦を交換した効果もあって、ヴァイオリンもまずまずの音量でホール内に響き渡っているようだった。大きな失敗はなく、何とか弾き切る。2曲目のチャールダシュでは1mほど客席側に進み出て譜面なしで弾く。ちゃんと音が出るかどうか気になっていたフラジオレット(笛音)の部分はやはり最後のところでかすれてしまった。
演奏終了後、片付けをしてホールを出たら「雨雲レーダー」の予測通り、外はまるで台風状態。とんでもないことになっていた。傘の骨が折れてしまい困っている人たちもいる。なるべく地下を通って移動するが、地上を歩かなくてはならない所もあって、かなり濡れた。静岡セノバの食堂街に入り、反省会。生ビールがことのほか美味しく感じる。懲りもせず次は何をやろうかという話になる。私はブラームスのFAEソナタかヴィオラでシューベルトのアルペジョーネソナタを希望している。帰る頃には雨は小降りになり風も収まっていた。
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四分休符先生
弦が切れる話ですが・・・・
私の家は、父方が三味線(義太夫)、母方が琵琶を弾く家系
でした。私も弾きませんが、今は誰も跡を継いでいません。
演奏会で琵琶で弦が切れると、横に用意してある代わりのも
のにすぐ取り替えて弾いているのをしばしば見ました。
また、三味線は残りの糸で音を出して楽屋からお弟子さんが
替わりのもを持ってくるのを待っているのもよく見ました。
西洋楽器はそういうことがないのですかね。
三味線なんかは残りの糸2本で結構音が出せるようですね。
和のものは、おおかた融通がきくのですかね。
私なら、神経質を発揮して2棹くらいは横に予備を置くかも知
れません。
投稿: 神経質流儀 | 2024年11月 6日 (水) 09時34分
神経質流儀 様
コメントいただきありがとうございます。
ヴァイオリンに限らず、弦楽器はどれも弦が突然切れるリスクがありますね。オーケストラでは舞台の袖に予備ヴァイオリンを用意していて、弦が切れたらその人の所まで順繰りに楽器を交換していくという対策を取ります。プロのオーケストラでも稀にそういた事態が起きます。
個人のリサイタルだったら、一時演奏中断して弦を張り替えることになるでしょう。
用心するに越したことはありませんね。
投稿: 四分休符 | 2024年11月 7日 (木) 10時21分