神経質礼賛 2300.磁気テープの2025年問題
最近よく言われる2025年問題。国民の5人に1人が75歳以上の後期高齢者となり、超高齢化社会となる。雇用、医療、福祉などの広い領域に深刻な影響をもたらすことを言う。それほど大きなことではないが、朝のニュースを見ていたら、VHSなど磁気テープの2025年問題を話題にしていた。国連教育科学機関(ユネスコ)が「2025年までに磁気テープ映像はデジタル化しないと見られなくなるかもしれない」と警告しているそうである。VHSやβなどの磁気テープは経年劣化が起きる。耐用年数は20年くらいと言われている。さらに保存状態が悪いと内部にカビが生えることもある。デッキにかけた古い磁気テープが切れてしまったり、内部で絡んでしまったりすることもある。それにVHSビデオデッキの製造は終了となっているから調子が悪いからと言って新しいものを買うことはもうできない。もっとも、DVD―Rなどにダビングしたとしても、これまた寿命があるので、動画データとしてパソコンに取り込み、バックアップしておくのが安全である。結婚式、旅行、子供の運動会や発表会など思い出の詰まったビデオテープをビデオダビング店に持ち込む人が増えているという。博物館や教育機関ではもっと深刻のようである。後世に残すべき文化・芸術の記録映像のビデオテープを職員がデジタル化しているが、人手が足りず、デッキも古くなってきて修理しながら悪戦苦闘している様子が放送されていた。
皆さんの御家庭にもVHSやβの磁気テープはまだ残っていないでしょうか。仕事が年末年始休みになって今日は大掃除という方もいることかと思います。記念に残しているビデオテープはカビが生えているなんてことがないかどうかチェックしてみることをお勧めします。かく言う私も、未使用のVHSテープが数本あったことを思い出した。今後使うことはありえないのだからこの際廃棄しよう。
今年も何とか月10話のペースで書き続けることができました。お読みいただいた方々に御礼申し上げます。
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