神経質礼賛 2301.昭和100年
今年は昭和100年にあたる。私が小学生の頃、「明治100年」にまつわる記念行事がいろいろあり、明治は遠くなりにけりなどといわれたものだが、ついに昭和100年になってしまったのか、と感慨深い。「少年老い易く学成り難し」を痛感する。つい後回しにしているうちに何もせずに過ぎてしまったなあ、と反省することしきり。年月が経つのがどんどん早くなってきた感じがするこの頃である。
神経質人間はとにかく手を出すのが遅い。いいアイデアが浮かんでも、いろいろと手間を考えて、面倒だなあと思って先送りしてしまいがちだ。慎重だから失敗は少ない代わり、せっかくのチャンスを逃してしまう。 ただし、思い切って行動に移し、一旦動き出したら今度は簡単には止まらなくなる。森田正馬先生が「神経質は重い車」と評された通りである。
当ブログも強迫的に毎月10話、年120話のペースで書き続けてきた。このペースで行くと、年内には2400話達成、実質20年になる。他愛無いことの積み重ねが意外な成果にもつながることがある。とは言え、書きたいことが複数思い浮かぶ時もあれば、何も書きたい話題がなくて困ったなあ、と思う時もある。そんな時には森田療法で言う「見た所に仕事あり」ならぬ「見た所にブログネタあり」だ。周りを見渡して何とかネタを捻り出している。この適度なプレッシャーと四方八方に気を配る習慣は、ともすれば強迫観念の空回りに陥りやすい私自身の自己治療にもなっているのである。
本年もよろしくお願いいたします。
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