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2025年2月 9日 (日)

神経質礼賛 2314.欠勤者のカバー

 外来患者さんからよく聞く話、「病気で欠勤の人が出てしまって大変です」。病気とは大抵はうつ病や適応障害である。結局、他の人が残業や休日出勤してカバーせざるを得ない。うつ病で通院中の人が欠勤者のカバーのために無理をして仕事を増やしてアップアップしている。コンビニのパート勤務をしている主婦の方。急に辞めた人が出て補充できないから代わりに出勤日を増やすことを求められる。なかなかNOと言えない人で、断れずに背負いこんでしまう。結局は真面目で責任感の強い人にしわ寄せが行く、という図式である。人件費削減のため、どこもギリギリあるいはそれ以上の仕事を詰め込んでいるから、欠勤者が出た時の対応が困難になっている。もう少し勤務にゆとりを持たせるような体制にするのが本筋である。その方が勤務者の定着率もアップするのではないかと思う。

 他人事ではない。昨日の朝、若い常勤医の先生から電話があり、発熱して休むから外来の代診をお願いしたい、ということだった。その後、コロナ陽性だったことが判明。勤務を終えて帰宅すると携帯電話が何度も鳴っている。出てみると事務方のトップからで、もう一人の先生もコロナ陽性になってしまいました、と衝撃の情報が。建国記念日の精神科救急の日当直を代わりにやってもらえないでしょうか、と。精神保健指定医でなければできないので、私がカバーする他ない。祝日が実質休めることは珍しいので喜んでいたらこれである。そして当分、毎日代診で外来をやらなくてはならない日々が続きそうである。経営者から見れば、二人減らしても仕事が回るのだったらその人数で十分じゃないか、という論理になりそうだが、ゴムを伸ばして伸ばしてやっとの状態はいつかプッツン切れて長続きしない。

 

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コメント

きつい状況です。理想論の利益増が優先されますと森田先生の「余裕がない」状態に陥り、四分先生にシワ寄せがきます。御身大切に!

たらふく 様

 コメントいただきありがとうございます。

 一頃報じられた外食産業の「ワンオペ」も
氷山の一角。
 どこも似たり寄ったりなのでしょうね。

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