神経質礼賛 2327.駅ラーメン
先日、駅のホームにある立ち食いソバの店・富士見そばで明太チーズそばを食べた話を書いた(2321話)。その時、もう一つ食べてみたかったのが一番人気だというラーメンである。定期券があるうちにと、また別の日に行ってみた。先日は東海道線上りホームの店で今回は下りホームの店だけれどもメニューは全く同じである。券売機に600円入れて食券を買う。すべての麺には替え玉(180円)があり、サイドメニューのおにぎり(150円)とか稲荷寿司(2個180円)もある。トッピングの追加もできる。厨房で作っていたのは前回女性で今回は年配の男性だった。すでに一人お客さんがいてそばを食べていた。私が注文した後にもまた一人がやってきた。ラーメンのスープの色は濃いが、それほど塩分は多くない鶏ガラスープ。もしかするとそばつゆも少し混ぜてあるかもしれない。ナルト、豚バラのチャーシュー1枚、メンマ、刻み葱が乗った、基本をしっかり押さえた正統派中華そばである。昔懐かしい街中華のラーメンの味そのものだ。箸がどんどん進んでいく。スープを全部飲み干したい強い衝動にかられながら塩分を気にして2割ほど残した。
今ではラーメンも高価なごちそうになってしまった。1杯千円以上が普通になり二千円近いところも珍しくない。脂ぎったとんこつスープ、煮干したっぷりのスープ、豪華なチャーシューやら激辛の担々麺を売り物にし、○系ラーメンと称する店もある。開店間もなくは店の前に行列ができるけれども、何年かすると消えていく。このところ廃業・倒産するラーメン店も多いと聞く。やっぱり、昔懐かしい中華そばの味が一番である。これならば飽きがこない。いつまでも残っていてほしい。
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