神経質礼賛 2346.年金繰下げ請求
4年半前に日本年金機構から年金請求の書類が入った緑色の大きな封筒が送られてきて、いろいろ必要な書類を揃えて「街角の年金相談センター」へ行き厚生年金の請求手続きをしたところ、「所得があるのであなたの厚生年金はゼロ円です」と宣告された(1816話)。在職老齢年金という制度のために、働いていて厚生年金に加入したまま年金を受け取ろうとしても一定以上の給与だと年金の一部または全額がカットされる。しかもカットされた分は繰り下げることができず、丸損になる仕組みである。この仕組みが十分に周知されているとは言い難い。カットされても、その分は繰り下げて受け取れるのではないかと何となく思っている方も多いのではないだろうか。私もそうだった。これから年金を受け取る方は、そのあたりをよく研究して、カットされない働き方を工夫されるとよいと思う。
基礎年金はカットされないけれども、それだけ受け取ってもなあ、と思って請求せずにそのままにしていた。今回、病院を退職して、厚生年金の受給が始まるので、それに合わせて基礎年金の方も受給開始してもらうための繰下げ請求を行った。こちらは繰下げた分、受給額がアップする。繰下げ請求時から12年以上生存していれば繰下げた方が得だと言われている。予約の午後4時に街角の年金相談センターへ行ってみると誰も「客」はおらず、閑散としていた。待ち時間もなく、「研修生」の名札を付けた女性が窓口で対応された。神経質らしく今まで送付されてきた通知や証書類を全部持って行ったが全く必要なく、マイナンバーカードを出しただけで、申込書にマイナンバー・住所・氏名・日付などを記入して、ものの10分足らずで手続きが完了した。全く拍子抜けだ。これで私も年金生活者の仲間入りである。
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