神経質礼賛 2377.ありのままで(2)
トレロカモミロの練習も進まないうちにもう1曲、ディズニーアニメ「アナと雪の女王」のテーマソングの「ありのままで(原題はLet It Go)」(1111話)の楽譜が送られてきた。楽譜を見ただけではよくわからないので、YouTubeで松たか子さんが歌っているものをチェックしてみる。このようなポップス系のシンコペーションが多い旋律はどうも苦手である。あと2回集まって練習をして9月末に演奏するという。苦手意識はあるがままにして、とにかく練習していこう。
ビートルズの名曲「Let it Be」もまた、ありのままで、あるがままに、と訳せるだろう。これは、ビートルズ最後のシングル曲。ビートルズが分裂の危機にあり悩んでいたポール・マッカートニーの夢の中に亡き母メアリーが現れ、「あるがままに全てを受け入れるのです」とささやいたのをそのまま歌にしたのだそうである。
ありのまま・あるがままは森田療法のキーワードでもある。ただし、あるがままになろうとしてもなれるものではない。森田先生は次のように述べておられる。
強迫観念の本を読んで、「あるがまま」とか、「なりきる」とかいう事を、なるほどと理解し承認すればよいけれども、一度自分が「あるがまま」になろうとしては、それは「求めんとすれば得られず」で、既に「あるがまま」ではない。なんとなれば「あるがまま」になろうとするのは、実はこれによって、自分の苦痛を回避しようとする野心があるのであって、苦痛は当然苦痛であるという事の「あるがまま」とは、全く反対であるからである。
「眠らなくとも決して身体に障る事はない」といわれて、「なるほどそれで安心した」といえば、直ちに不眠は治るのであるが、「そう思って安眠できるものなら、そう思う事にしよう」といえば、もはや決して眠られないのである。(白揚社:森田正馬全集 第5巻p.709-710)
不安や種々の「症状」はそのままにして仕方なしに行動しているうちに結果として「あるがまま」になっているものである。
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