神経質礼賛 2386.あっ危ない
精神科クリニックへの通勤は、バス停を降りてすぐである。帰りのバス停は片側2車線の道路を渡った反対側にある。仕事を終えて信号のある横断歩道へと歩いていると、こちらに向かって歩いて来る高齢女性がいた。短い方の横断歩道を渡り切った所で一瞬動きがストップしたように見えた。「あっ危ない」と思う間もなく女性は尻もちをつくように後ろに倒れた。歩道の端の少し斜めになったところでバランスを崩したようだ。
駆け寄って「大丈夫ですか?」と声を掛けると「大丈夫ですよ」と返事されるのでちょっと安心する。背負っているリュックサックがクッションの役目を果たしたのだろうか。「起き上がれないから引っ張ってくれるかしら」と両手を前に出して言われる。両手をつかんで引っ張るが小柄な割にちょっと体重がありそうで、持ち上がらない。二度目はこちらも体重を後ろにかけて引っ張ると立ち上がらせることができた。転倒して骨折した人を長年多数見てきたので気になったが、特に痛みもないとのことでほっとする。その後はまたトコトコ歩いて行かれる。その後姿をしばらくの間見守っていた。
他人事ではない。私も近頃は歩きが遅くなり、脚力低下を痛感している。明日は我が身である。高齢者ではごくわずかな段差や傾斜で転倒することがある。そして骨粗鬆もあるから骨折をきたしやすい。栄養を十分摂るとともに筋力維持を心掛けたい。そして、心配性・神経質を生かして危険を避けて行こう。
« 神経質礼賛 2385.本多忠勝の「死にともな(死にたくない)」 | トップページ | 神経質礼賛 2387.柚木沙弥郎展 »
« 神経質礼賛 2385.本多忠勝の「死にともな(死にたくない)」 | トップページ | 神経質礼賛 2387.柚木沙弥郎展 »


コメント