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2025年10月26日 (日)

神経質礼賛 2399.認知症恐怖

 私と同じ年齢の男性が初診で来られた。妻から認知症ではないかと言われて心配になっているそうである。少々緊張気味で、元々人と話をするのは苦手だという。物忘れの自覚はある。二年前に仕事を退職して家にいるが、妻からいろいろ言われても覚えていられなくて妻からは叱責されている。一通り問診をした後で、念のため長谷川式スケールを行ってみると30点満点の30点。一度見せた5つの物品を隠して何があったか言ってもらうのも即答できた。少なくとも現時点では認知症ではありませんから御安心ください、と告げた。認知症ではなく認知症恐怖というわけである。老年期になれば物忘れは誰でも起きる。かくいう私も「あれ、ここに何しに来たんだっけ?」と思い出せなかったり、物をいつもと違う場所にちょっと置いたことを忘れて失くしたのではないかと焦ったりすることがある。認知症ではないかと心配するうちは認知症ではない。本物の認知症ではそういう心配はしなくなる。

 夫が定年退職になって家にいる時間が増えると妻との関係がうまくいかなくなる例はよくある。嘱託で仕事を続けたり、別のアルバイトをしたり、趣味があって出掛けていればまだいいが、家でゴロゴロしていると妻の目は厳しい。主婦には休日はなくやらなければならない家事はいくらでもある。夫と立場逆転である。勢い、妻からのお小言も多くなる。夫からすれば、またうるさいことを言っているな、と思って聞き流しているから頭に入っておらず、「この前言ったでしょ!」「いつも言ってるじゃないの!」ということが多くなるのだ。今回の方には、なるべく用事をみつけて外出することをお勧めしておいた。さらに簡単なアルバイトを探せばお小遣いも入って一石二鳥である。

 

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コメント

認知症恐怖はどんどん蔓延すれでしょうね。わたくしも、もう、なくす、忘れる、しくじるを前提に動くことにして参ります。

たらふく 様

 コメントいただきありがとうございます。

 認知症恐怖で受診される方は着実に増えている
印象があります。
 長生きすれば、どうしても認知機能低下は避けら
れません。仰るように忘れたりしくじりをしても落ち
込む必要はありません。そんな状況でも残された
能力を活用して生き尽くしたいものです。そして、
楽しく呆けられたらいいな、と思います。

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